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助手席のドアを開けてくれて、真剣な眼差しを向けられると何も言葉を返せなくなった
少し開いた窓から涼しい風が入ってきて、彼の趣味であろうリズムの良い洋楽が流れる
ネクタイを緩めた岩本さんが運転する姿はとても素敵で、私なんかが助手席に座っていていいものか不安になる
静かだった車内で「あの、」と前置きした後に「合コン、彼女達みたいにお持ち帰りされること、あるんですか？」なんて急に低い声で聞かれるから、なんだか焦ってしまった
『っいえ、まだないです』
「へぇ、
いつもは上がる口角がぴくりとも動かなくて、彼の機嫌を損ねてしまったと直感した
なんでこんなに焦ってしまっているのか、自分でも不思議だ
『あの、そう言う意味じゃなくて』
「うん、わかってるよ…っあーもう、馬鹿みてぇに余裕ねぇな、まじで」
急に解ける敬語とあちらの窓に向かって自暴自棄になっている小言が聞こえて、はてなマークが頭に浮かぶ
『あ、ここです！』とアパートの前を過ぎそうになって、慌てて彼に言葉をかけるとゆっくり止まった車
バッグの紐を握り直して『じゃあ、』とお礼を告げようと目を合わせた途端、岩本さんのシートベルトが外れて、瞬間的に身体がぐっと迫ってくると、後頭部に手を回される
こつ、と額同士が合わさって、驚きで前髪越しに彼の瞳を見つめると、物欲しそうな獣のような目で唇を見つめられて、思わず息を呑んで身体が固まった
「ねぇ、分かってる？」
『え、』
「そのワンピースすげぇ似合ってるし、いつもしてないイヤリングも可愛いし、…ヒール履いてんのもやばいから。あと髪型。ショート、前から似合うなって思ってたけどさ、今日、巻いてる？じゃんね。…そんなんでいつも合コン行ってるとか…大目に見ても無理だから。許せねぇわ」
お説教を受ける子供のように私が眉を下げるとほとんど触れそうだった唇がちゅ、と重なってゆっくり離れる
「初めて会った時から、Aのこと好き」
垂れてくる横髪を耳にすっ、とかけられて、またちゅ、ちゅ、と唇にキスが落ちてくる
「柔らか、」と食べられるように唇を味わう彼の手が首筋をなぞってから脇腹を這って、カチ、とシートベルトが外されると、「可愛すぎ」と耳元で囁かれて、腰を撫でてから引き寄せられる
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kae(プロフ) - あいさん» もうなんとお礼を伝えて良いのかわかりません…あい様のその気持ちで益々やる気が出てきました（ ; ; ）もう、そう言っていただけるだけで十分です！また嬉しいコメントをいただけるように頑張ります（ ; ; ）これからもぜひぶつけてください！笑 (2021年8月19日 6時) (
レス) id: 03cd483279 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - amanonさん» amanon様…！リクエストありがとうございます（ ; ; ）長編が完結しましたら、ぜひ検討したいとおもいます！願望、教えてくださってとっても嬉しいです。また聞かせてください（ ; ; ） (2021年8月19日 6時) (レス) id: 03cd483279 (このIDを非表示/違反報告)
あい - そして、自分の感情をぶつけ過ぎてごめんなさい。今度こそ！陰ながら応援させていただきます。大好きです！ (2021年8月19日 5時) (レス) id: 84b5793c7c (このIDを非表示/違反報告)
あい - 後者の気持ちは隠しておきたかったけど、私もkaeさんの言葉が本当に嬉しかった…私は自分の小説があるわけではないので貴女に返せる物が無いです。いつも楽しい時間をありがとうございますね！ (2021年8月19日 5時) (レス) id: 84b5793c7c (このIDを非表示/違反報告)
あい - コメント欄に「あまりコメントをいただいた事が無い」とkae様のコメントを見つけました。正直な話、こんな素晴らしい作品を沢山の方に読んでほしい！と思う反面、あぁ人気にならないで寂しい…と思ってもしまいます。完全に私の嫉妬ですね(笑) (2021年8月19日 5時) (レス) id: 84b5793c7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2021年8月10日 13時
