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そんな会話をしながら、いつも結局私のマンションまで着いてしまう
『じゃあね。気をつけて帰ってよね』
「うん！今日も楽しかった！ひひ〜、じゃあね〜」
ぶんぶん、と手を振りながら帰っていく彼の背中を見送って、部屋に戻ったころ。そんな時に正面玄関のチャイムが鳴って画面を見ると、そこには目を疑う人の姿があった。
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『ご無事でなによりでした……佐久間先生』
「すまないね。こんなとこになるとは予想外だったんだ」
久しぶりに見た恩師……つまり佐久間大介の父親は以前の風格を失ったように見えた。やつれた頬と落ちるような肩の線は、彼がさらに老けてみえるような様相。
『こんなことをお伺いするのは、とは思うのですが………今までどちらに？』
「…………海外に」
『……理由をお伺いしても？』
出したコーヒーをひとくち、喉に流した彼は、意を決したように私をまっすぐ見た
「………息子から、逃げたかったんだ」
『………それは…？』
「大介は、……" 異常 "だ。………それに気づいてしまった。過去、何度も怪しい事象はあった。だが、全くと言っていいほど証拠が無かった。だからこそ私は息子を信じて……守ってきたつもりだった。だがそれは………」
『………先生のおっしゃっている意味が……分からないのですが？』
「すまない。だがこう口にするしかないんだ。悪魔を更生させることなどできやしない。妻になにかあったら君を頼るように、と告げたのは……大介が学生だった頃の君と偶然、会った時の言葉を思い出したからだ」
悲壮感に満ちた表情の先生は、こう続けた。
「……女神を見つけた、と」
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翌日、事務所で夜まで仕事をこなしていた。外に出る用事を後日に先延ばしにしたのは、落ち着いて先生の言葉を整理するためだった。あれから先生は、自分がここを訪れたことを誰にも告げてはいけないと言って逃げるように帰っていった。あの様子であれば、奥様に会うことも……いやどちらかというとそれさえ避けている雰囲気だった。それがより、ある嫌な推測を生み、脳を駆け巡り身震いした
「いぇーい！あぁ、Aちゃーん！」
『っ、びっくりした！ノックぐらいしてくれる！？』
「ふっはは！ごめんごめん〜。早く会いたかったんだもーん」
そういって勢いよく扉を開けてやってきた彼は、晴れているというのに、髪が濡れているようだった
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kae(プロフ) - meeeeenさん» meeeeen様、いつも優しいお言葉をかけてくださってありがとうございます😢架空とはいえ、ありそうだなぁとお話の世界に入っていただけて嬉しいです🙏こちらこそ読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします😭 (2023年4月4日 18時) (
レス) @page49 id: 2742f5c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
meeeeen(プロフ) - 最後まで楽しく拝見させていただきました。勿論、彼らは素敵な人でそんなことはしないであろう…でも、想像できます。素敵なお話ありがとうございました！！ (2023年4月4日 11時) (レス) @page50 id: f8e174bf81 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！いつも温かいコメありがとうございます😭あまり反応が無くて悲しくなってたんですが、一気に全部吹き飛びました😂これからも頑張れます…！ほんとにほんとに凄く嬉しいです！！これからも宜しくお願いします♡ (2023年4月2日 10時) (レス) id: 2742f5c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - kae様、いつも刺さりまくるお話ありがとうございます！ ダークなスノさん最高でした🥹 またお話たのしみにしておりすます！ (2023年4月2日 8時) (レス) @page50 id: 6c8365d1f8 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - まーたんさん» まーたん様、コメありがとうございます😭のんびり更新とはなりますが今後ともお付き合いください💦 (2023年1月4日 15時) (レス) id: 0d3898dd38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年12月5日 0時
