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お目当てのお店に着いた時には太陽はさらに日差しを強くしていた。お店は商店街の一角だから、この先を暫く歩いていく必要がある。車から降りようとする私に日傘を指してくれたのは……
「手、どうぞ」
『ふふ、照ありがとう』
日頃の作業着とは違う、執事服に身を包んだ彼。身長は高いし身体つきもいいから、今朝翔太が"やば、用意すんの忘れてた！サイズが無ぇかも……"と焦っていた。結局は目黒が着ているのでなんとか間に合ったみたいだけど
「いいえ、……こういうの慣れねーな。動き変だったら教えて」
『ううん、今のところ完璧。どこかで習ったの？』
「昨日……嫌々ながら目黒が基礎、叩き込んでくれた」
『ふふ、そうなんだ。目黒はだいぶ、拗ねてたものね』
「執事が側にいないなんて有り得ないって、柄にもなく阿部に突っかかってたからな。でも、執事の大切な会合なら仕方がないだろ。阿部だって仕事が入らなかったら来る気満々だったし。まぁ……特にあいつが1番来たかっただろうし」
『久しぶりに"こーち"さんに会いたかったって言ってたもんね……照は面識あるんでしょ？』
「あぁ。あの店の洋菓子は絶品だから何度か来たことがあって………」
『そうなんだ。そんな時は教えてくれればよかったのに。私のお菓子、要らなかった時あるんじゃない？照が自分で買ったものもあるし……そんなに食べられなかった時もあるでしょ？』
「やだ。そんな事一度もなかったし。Aのお菓子が前提で、まだいけそうだって時にしか買わない。……俺の中でAのお菓子に勝るもんはねーの」
下から支えられていた手のひらは、いつの間にか彼の大きな手に取り込まれて、ぎゅう、と固く指を絡めて結ばれていた。口は尖って………あ、拗ねた
『ふふ……ごめんごめん。ちょっと気になっただけなの。無理させてたんじゃないかって』
「それは絶対あり得ないから。……これからも作ってくれる？」
『うん、もちろん』
にこり、と微笑みかければ、岩本はくしゃり、と満足そうな笑顔になる。ほんと、可愛いんだから。
「……あ、ここだよ」
正面に現れたお店は、茶色を基調としたシックな外観に花や木が彩りを添えていた。ガラス窓が大きく開いていて、そこからは店内の甘い匂いが漂ってくる
『まぁ、とっても素敵ね。いい香り……』
「今日はまだ空いてるな……いつも並んでたりするんだよね」
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
