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「ようこそ、お越しくださいました」
着物姿の京本さんは優しく微笑んで私たち2人を向かい入れてくれた。その横にはたくさんの使用人が頭を下げて連なっていて、京本家がいかに名家であるかを象徴しているようだった。
それに和風建築の大豪邸は、門を入ってからしばらく車で進まないと着かないほどの敷地内のど真ん中にあって。その広さは私の屋敷を凌ぐほど…この地域では2、3の指に入るほどの豪商だと宮舘が車の中で教えてくれた
「舘さんも久しぶりだね〜！会いたかったよ」
「きょも、元気そうで何より。俺も顔をみれて嬉しいよ」
2人は家庭教師の時以来久しぶりに顔を合わせたとあってか、話に花が咲いたように楽しそうだった
「まずこちらでお召し物をご用意させていただいております。もちろん舘さんのも。着替えられた後、庭園を望む部屋でお茶をお出しいたします。そちらでゆっくりとお話しさせていただければ、と」
『わざわざそんなご用意まで…』
「きょも、Aはまだしも…俺には気を使わなくていいよ？」
「先日A様の身丈は把握させていただきましたし、舘さんは何度もうちで着物を仕立ててくださってますから。この際ぜひ色々な商品に触れていただきたくて」
『でも……』
身なりを変えるということは、宮舘と一時でも離れてしまうということ。京本さんを警戒していないと言えば嘘になる。どうしたものかと不安げな顔を宮舘に向けると、少し考えた彼は私にいつもの笑顔を返した
「………A、大丈夫。お言葉に甘えよう？」
彼の確信めいた声と言葉は私を安心させようとかけてくれたものだとすぐに気づいた。たしかに…疑心暗鬼になりすぎるのも失礼だ
『……そうね。折角ご用意いただいたんだもの。……京本さん、よろしくお願いします』
「ええ、こちらこそ。ではそれぞれ、お部屋にご案内します……」
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女中と思われる女性たちが私を微笑みながら取り囲んで、あっという間に着付けと髪を結ってしまった
先導する方について行くと、それは厳かな掛け軸や花が活けられた和室。大きく開いた窓から庭園を眺めていた京本さんが振り向いた
「っ、！…………これは……驚いた」
『……？お待たせいたしました』
「すみません。あまりにその…………美しくて」
『うふふ、恐れ入ります』
「あの、冗談ではなくて！その……先日もそう思ったんですが、………緊張で上手く伝えられなくて」
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
