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イベントの開催に向けてどんどん慌ただしくなる屋敷内の雰囲気が楽しい。私はあまり学校に通えなかったから、催し物にも参加した記憶はあまりない。
「……んで？動きやすい服装にしろって？」
『ええ……阿部が何かあった時に、少しでも逃げやすい方がいいって…』
「はぁ。んだよ…まぁそりゃそうだけど。でも折角、年に何回も見れないお嬢様見たさに街の人間がこぞって押しかけるんだぞ？煌びやかにいきてーんだけどー」
渡辺は拗ねたように唇を尖らせて、目の前に用意された人形が着る膝丈のミニドレスを前に、首を横にぽきん、と折った
「これだと、どっかの庶民の女の子じゃね？」
『色も地味なほうが目立たないって目黒が……』
「あいつら……絶対自分の意見だろ……どんだけ人目に晒したくねぇんだよ。民意に反してるっつーの」
『岩本もその方がいいって賛同したから…』
「照の感覚でドレス作ったら、Aの身体全部布だわ！」
「あーもうこの屋敷の人間はどーなってんだよ！？」と呆れながらも、大きな机に広げられた生地を手に取って「どーすっかなぁ…」と首に手を当てる渡辺。
『………ねぇ、翔太？外出は洋装と決まってるのかしら？』
「んー？いや、別にそんなことは……！」
『……着物、どう？』
「いや、それナイスアイディアかも！」
『ほ、ほんと？』
「おん。だってまず、肌の露出が少ないし。派手な色じゃなくたって、気品とか妖艶さが表せるし……あいつらの要望を全部クリアできる！」
『ふふ、それならよかった』
「やっぱAは天才だわ」
彼はぽん、と私の頭に手を乗せて、ぐは、と笑って。
「あー、でもどうすっかな…」
『んー？』
「俺、和装の知識があんまねぇわ。そんなに時間もねぇし…雑なもん作るわけにいかねぇし……」
『そうよね…誰かその道に詳しい人を見つけないといけないと』
「………いや、待てよ。そういやこの前……」
何か思いついたように、彼の専用の戸棚からある紙を取り出した
「先月この街一番の着物の仕立てを競う大会があったんだよ！………ほら、これ。この、…………京本呉服店」
『私も聞いたことがあるわ。古くからの名店よね？』
「ああ。一度ここの若旦那と夜会で会ったことあるわ。話しやすいし………」
『どうしたの？』
「やっぱ、無し」
『なんで？』
「…………とんでもねぇ、美形なんだよ」
『ふふ、何それ』
「Aが惚れるかもしんねぇじゃん！」
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
