熱中症 3 ページ4
智Side
なんとか無事にもとの体に戻った翔は
パラソルの下で膝を抱え込んで座っている。
Aに言われたことがそんなにショックだったのか?(笑)
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智「しょーお。
そんなに落ち込まないの。
Aなんてすぐに忘れるよ。」
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翔「落ち込んでるわけじゃないよ。
なんかさ、懐かしかったんだ。
和と潤のあんな顔見たの久しぶりだったし。
ほら、俺も智にぃも、よく2人に悪戯されてたじゃん。
・・・・もう、ずぅーっと昔のことだけど。
あの時と同じ顔してたよ、俺のこと砂に埋めてるとき(笑)」
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そうだった・・・・
あの2人はよく喧嘩もしてたけど、
悪戯するときの協力性といったらすごかった。
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2人でコソコソ耳打ちして、
ヒヒッ♪って眉毛あげながら笑うんだ。
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机の上に大量のダンゴ虫が置かれてたり、
麦茶の入れ物に薄めためんつゆ入れてあったり、
ブーブークッション仕掛けられたり・・・・
かわいい悪戯でしょ?(笑)
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だんだん僕らも2人の行動を予測できるようになってたけど、
でもずっと、わざと引っかかったフリしてた。
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作戦が失敗した時の2人のシュンとした姿が本当に寂しそうだったから。
別に人を傷つけてるわけじゃないし、
危険なこと以外ならいいかなぁって。
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散々悪さしたちびっ子デビルたちも、
今じゃ立派なお医者さんだもんね。
翔が感慨にひたるのもわかるよ。
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「しょーこさん!!!」
僕と翔が昔話をして盛り上がっていると、
かき氷を持ったAが妙なことを叫びだした。
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「しょーこさん、これたべる?」
翔「お、おれぇ!?」
智「しょーこさん・・・・・・あぁ、翔子さん(笑)」
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わけも分からずポカーンとしている翔の口の中に、かき氷が入れられた。
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翔「つめたっ!!
あ・・・ありがとねぇ、A。」
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ニコニコしているAの後ろでは、
和と潤が口を押えながら笑っている。
きっとこれを言わせたのはあの2人だな。
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まったく、怒られてもしならいよぉ〜(笑)
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
