妹ちゃんの隠しごと 2 ページ15
和也Side
学校の先生から電話があった。
Aが体育中に倒れたって・・・・
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今日は朝から少し咳が出てたから、
“体育はお休みしなね”って言ってあったのに・・・・
Aだって、ちゃんと“うん”って言ってたはずなんだけど・・・
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今日はなにか面白いことでもやったのかな?
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和「すいません、Aは!?」
保「こちらです。
Aちゃん、お兄さんがお迎えにきてくれましたよ。」
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和「A、大丈夫? まだしんどい?」
「うぅ・・・・だいじょぶ・・・・・きょーしつ・・・」
和「・・・・・・・教室?」
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「きょーしつ・・・・・・もどる・・・・」
和「何を言ってるの・・・・
今日はもうおうち帰ろう?
病院なら行かないから大丈夫だよ。」
「いやっ・・・・・・・きょーしつ・・・」
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病院に連れて行かれるのが嫌で教室に行こうとしてるのかと思ったんだけど、
どうやら違うみたい。
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保健室の先生によると、マラソン中に倒れたっていうし・・・
ドッジボールとかならまだしも、
大っ嫌いなマラソンをなぜ無理にやったのか、
俺にはその理由がまったくわからなかった。
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和「教室に何かあるの?
忘れ物でもした? おにぃがとってこようか。」
「んーん・・・かえる・・・きょーしつかえるっ」
和「A・・・・・・・」
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首を横に振りながら涙目で俺に訴えてくるA。
いったいどうしたっていうんだ・・・・
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保「Aちゃん、今日はもうおうち帰ってゆっくり休みましょう。
また明日元気に学校に来ればいいじゃない。ね?」
和「うん、先生の言うとおりだよ。
今日はおうち帰って寝て、明日元気になったらまたお勉強しよう。」
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「だめぇ・・・だめなの・・・・うぅっ・・・んんっ!!」
和「おぉ・・・・ほらぁ、まだクラクラするんでしょ?
無理しちゃダーメ。」
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Aがベッドから少し体を起こした瞬間、
目をぎゅっとつぶって力なく体を横にした。
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顔を撫でながらさりげなく下瞼の粘膜を見てみたけど、
しっかり貧血の症状がでてるしね。
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さすがにこの状態で授業に出すわけにはいかない。
無理すればまた倒れる危険性だってあるからさ。
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
