妹ちゃんの隠しごと 1 *リク ページ14
ASide
『Aちゃんまた風邪ひいたの〜?
学校休みすぎだよ(笑)』
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わたしは昨日までお熱で学校休んでた。
頭もお腹も痛くて・・・・大変だったのに・・・・
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『どうせ学校サボったんだろ?
マラソンやりたくないからってさ。』
『そうだ、そうだぁ〜〜
ずる休みっ!! ずる休みっ!!』
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何人かの男の子たちが手拍子をしながら騒ぎ始めた。
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違う!! 本当に風邪だったんだもん!!
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何度そういっても、
男の子たちは信じるどころかどんどんエスカレートしていった。
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「うっ・・・ｸﾞｽｯ・・・ふぇ・・・・」
『あ〜、嘘泣きだぁ〜
また今日のマラソン休もうとしてるんだろ〜』
「ちがっ・・・・ちがうもん・・・・・」
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先「はーい、朝の会はじめますよ〜」
教室に先生が入ってきて、男の子たちは慌てて自分の席に着きに行った。
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よかったぁ・・・
男の子たちが周りからいなくなって、わたしはすごくホッとしていた。
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でも・・・・この日からわたしは・・・・・
大好きだった学校が大っ嫌いに変わったんだ・・・・・
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学校を休むと必ずズル休みだと責められ、
体育すら休ませてもらえなった。
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別に休もうと思えば休めるけど・・・・
またズル休みだって言われるのが怖いから・・・・
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咳が出ても、お腹が痛くても、体がだるくても、絶対に休まなかった。
でももう・・・体は限界だったみたいで・・・・
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先「Aちゃん!? どうしたの!?
Aちゃん大丈夫!?」
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マラソン中、急にフラフラしてきた。
でも、ここで止まるとまた・・・男の子たちが・・・
そう思って、休むことなく足を前に出し続けた。
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「ﾊｧ・・ﾊｧ・・ﾊｧ・・・ぁぁっ・・・うぅぅ・・」
急に目の前が見えなくなってきたと思ったら、
体の力が抜けて地面に倒れ込んでしまった。
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『うわぁ〜、わざとコケたなぁ〜』
意識の遠くで聞こえる声に、目からは怖さと悔しさの涙が零れていく。
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先「わざとなわけないでしょ!!
先生、Aちゃん保健室に連れてくから、みんなは座って待っててね。」
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『ぜってぇワザとだよなぁ。はははっ(笑)』
これじゃあ・・・また明日もいじめられちゃう・・・
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連日続く嫌がらせのせいで、
わたしは体にも心にも、深い傷を負ってしまっていた。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
