妹ちゃんの隠しごと 6 ページ19
智Side
次の日の朝・・・
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智「Aおはよう。
調子はどう? まだお腹痛い?」
「・・・・・・・・・うん。」
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智「そうかぁ。
じゃあ今日は学校お休みしようね。」
「ﾋﾞｸｯ・・・・・・・ぅっ・・・・」
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僕がそう言った瞬間、Aの体がわずかに震えた。
なんだ・・・何に反応してるんだ・・・
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智「・・・・・学校、行きたかった?」
「んっ!!・・・・やっ・・・・おやすみするぅ・・・」
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これまであんなに行きたいって言っていたのに・・・
今日はそれを拒むかのように、布団の中に潜り込んでしまった。
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何かある・・・・
僕はなんとなくだけど、学校に原因があるような気がした。
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智「じゃあ今日はおうちで寝てようか。ね。」
今はまだ問い詰めるようなことはしたくない。
もう少し様子をみてからの方がいいだろう。
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僕は布団から少しだけでているAの後頭部を優しく撫でると、
学校に休みの電話を入れるために部屋からそっと出た。
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翌日・・・・
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智「まだお腹痛いの?
・・・・・ん〜・・・じゃあもう一日お休みしようか。」
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1日経っても、2日経っても、
Aはお腹が痛いと言って学校を休み続けた。
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さすがにこれにはみんな心配を通りこしてイライラし始めていた。
あっ、Aにじゃないよ?
原因もつけとめられずに何もできない自分が悔しくてイラついてたんだ。
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潤「A、どうするんだよ。
このまま体調悪いままじゃまずいでしょ。」
雅「病院で検査とかできないの?
もし悪い病気だったりしたら・・・・」
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智「いや・・・・・そういうのじゃないと思う・・・・」
和「俺も・・・・そう思うけど・・・・」
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翔「どういうことだよ。
病気じゃないってこと?」
智「ううん。Aがお腹を痛がっているのは事実だからね。
それにはなにか原因がある。
でも・・・・病院で検査しても、きっと何もわからないと思うよ。」
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潤「・・・・・・・よく意味がわからないんだけど。」
和「見えない病気だからだよ。
心の病気は、いくら体を検査してもわからないでしょ。」
雅「そんなぁ・・・・・・」
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智「たぶん、原因は学校にあると思うよ。
何があったのかはわからないけど、
今Aは明らかに学校を避けてるからね。
なんとかして、助け出してやらないと・・・・」
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
