病院脱走!! 2 (和) ページ35
翔Side
翔「胸の音聞くよ?
服捲らなくていいから。ちょっと手入れさせてな?」
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服の隙間から手を入れて聴診していく。
今のところ音もきれいだし、特に問題はないかな。
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翔「よし。
はい、じゃあ喉診せて?」
和「んぅ・・・・・・・・・」
翔「そんなに嫌な顔しないの(笑)
ほら、あーん。」
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和「・・・・・・・あー・・・・」
翔「よぉ〜し、えらい。
和くんはやればできるんだよねぇ。」
和「ぅぅ・・・・・・・・///」
.
翔「ふふっ。
ほら、これ痛くない?」
和「・・・・・・・・うん。」
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和が照れているうちに首のリンパ節の触診まで終わりにして、
うとうとしだした和を寝かしつけた。
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次の日の朝、少し下がっていた熱に安堵していたのだが・・・
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数日たっても38度からなかなか下がらない。
そしてやはりというか、うちにありがちな嫌な兆候がではじめた。
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和「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・っはぁ・・・ﾊｧ・・ﾊｧ・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ!!」
智「ん〜・・・な〜んか怪しい咳してるなぁ・・・」
翔「俺も嫌な予感するんだよね〜
熱も上がり気味だし・・・」
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智「かず〜、息するの苦しい?」
和「ん・・ﾊｧﾊｧ・・・・へーき・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・」
.
智「うん、平気じゃないね、これは。
和、ちょっとだけもしもししよう。
痛くないもん、大丈夫だよね?」
.
和「んーん・・・・・」
智「はい、やりまーす(笑)」
.
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さすが智にぃ。
嫌だというように背を向けた和の背中に、
容赦なく聴診器をすべりこませた。
そりゃ待ってたってやらせてくれるわけないからね。
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.
.
智「ぁぁ・・・
これは検査しないとダメだなぁ。
早めに治療始めた方が酷くならないで済むから。
僕と一緒に病院行ってこよう?」
.
和の手を握りながら目をしっかりと見て説得している智にぃ。
しっかり親指で脈まで取ってるし。
手際がいいよね、智にぃは。
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.
和「・・・なにっ・・・する?」
智「う〜ん、そうだねぇ。
胸のお写真撮って、あとはちゅ・・・・・血を調べないとねぇ。」
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今の和に注射って言葉は禁句か・・・
とっさに言い方を変えたみたいだけど、
たぶんそれでもダメだと思うよ?
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和「やだよ・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・いたい・・・から・・・」
.
.
・・・・ほらね?(笑)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
