風邪ひき潤くん 4 ページ25
智Side
智「一口だけでもいいから飲もうよ。ね?」
潤「・・・・・・む・・・・り・・・・」
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無理?
もしかして飲み込むことができないのかな・・・・
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智「潤、ちょっとお口あーんしてごらん?
開けられるかなぁ? あーんって。」
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子ども扱いされているのが恥ずかしいのか、
“わかったから、やめてくれ”といった表情で口を開けてくれた。
たまに使うんだ、この技(笑)
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ペンライトで照らしながら診ていった喉は真っ赤に腫れあがっていて、
かなり痛々しいものだった。
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完全に扁桃腺が腫れちゃってる。
こりゃ水飲むの嫌がるわけだよ。
ごっくんするの痛いね、かわいそうに。
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智「ごめんねぇ、もうちょっと診させてね。
首触るよ?」
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ん〜・・・・・・リンパ節も腫れ気味だね・・・・
扁桃腺炎かぁ・・・・・
病院行ってちゃんと治療してやらないとだよな・・・・
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とりあえずもう少し寝かせておいて、朝一で病院連れこうかな。
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数時間後、
みんなが起きだしたころを見計らってリビングに下りていった。
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和「智にぃおはよ・・・・・えっ・・・・
もしかして・・・・・昨日寝てないの?」
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なんでわかったの?
そんなに顔色悪いのかな・・・・
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智「寝たよ、大丈夫。
それよりさぁ、
今から潤病院に連れてこうと思うんだけど、手伝ってもらえる?」
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和「病院!? そんなに重症?」
智「喉が腫れて水も飲めないし、ちょっと辛そうだから。」
和「ありゃ〜
潤は? グズグズいってる?」
智「いや。
熱高いんだけどね…頑張ってくれてるよ。」
和「そっか。じゃあ病院連行の説得も楽にできるかな(笑)」
智「どうでしょうね〜(笑)
病院行くって言った瞬間、泣き虫くんになっちゃうかもしれないよ?」
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これだけ高熱だしてしんどい思いして、
泣き言いわない方がびっくりだ。
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きっと“潤くん”になるのも、時間の問題だろう。
さぁ、いったいどこまで頑張ってくれるかな・・・
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
