血圧測定×和にぃ ページ3
智Side
智「まずは血圧測るからね〜
はい、腕だして?」
.
“元気なのに検査なんてしたくない・・・”
というグチグチ言っていた和。
本番はこれからだというのに、もうすでに暗い顔をしている。
.
“腕だして?”って言ってるのに、なかなか動こうとしないし・・・
最初からこんなんじゃ、智にぃ困っちゃうなぁ。
.
.
.
智「もぉ〜、血圧測るくらいなんともないでしょ?
痛くないんだから、大丈夫だよ。」
しぶしぶ腕を台の上にだしてくれた和。
ん〜・・・先が思いやられる。
.
智「手、楽にして?
力抜いててよ〜」
シュコシュコと空気を入れながら聴診器で血管の音を聞いていく。
.
.
智「ん〜・・・・・うわ、だいぶいったなぁ。」
154/92・・・・
こりゃそうとう緊張してるね。
.
.
智「和? ゆっくり深呼吸してごらん?
もう一回測るからね〜」
和に数回深呼吸をさせてからもう一度測ってみるも、
少し下がっただけでまだまだ高い状態。
.
もしかしたら本当に高血圧なのかな・・・・
いや、でも和はどちらかというと昔から血圧は低い方だった。
だとすれば、やっぱり緊張から高血圧になってるんだろうな・・・
.
.
.
智「緊張してるね〜和。
お医者さんの僕だと怖くなっちゃう?」
和「・・・・・・いや、大丈夫。」
智「ほんとに?(笑)
ん〜・・・・・・
じゃあさ、次の検査はレントゲンにしようか。」
和「えっ?・・・・・採血じゃないの?」
智「ちょっと予定変更!!
ちょうどレントゲン室空いてるから、次やっちゃおう。」
和「・・・・・うん。」
.
そう頷いた和の顔は、心なしかホッとしているように見えた。
.
.
たぶん和が緊張してた理由はこれだ。
“血圧測ったら採血ね”って言ってあったから。
.
あらかじめそんなこと言われたら、そりゃ血圧も高くなるよね。
僕のミスだったなぁ・・・
.
.
.
智「はい、じゃあもう一回深呼吸するよ〜
吸って〜・・・・・はいて〜・・・・・
もう一回吸って〜・・・・・」
.
.
深呼吸後、3度目の測定。
和にしてはまだ少し高めだったけど、
正常の範囲には入ったから大丈夫でしょう。
.
今度また人間ドックするときは、
検査の順番も考えてやらなきゃだね。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
