採血×雅にぃ ページ7
翔Side
雅「そ・・・それってもしかして・・・・」
翔「そのもしかしてですけど?(笑)
だーいじょうぶだって。俺の腕、抜群だから。」
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雅「さとにぃがよかった・・・・・・」
翔「まーさーきー?
聞こえてるんですけど。」
雅「あ・・いや・・・・しょーにぃがいいです・・・・」
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そりゃ確かに、俺より智ぃの方がうまいけどさ。
でも“注射なんてやだー”って言わなかっただけいいか(笑)
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俺は一気にテンションダウンした雅紀に向き合うように座ると、
腕をつかんですぐに駆血帯まで巻き終えた。
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雅「もうやるの!?
ねぇ、翔にぃ!! 早いよ!! 早いって!!」
もうこの際さっさと終わりにしようと思い、
腕を押さえながらサっと消毒を済ませて針を手に持った。
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翔「ほーら、動くと痛いぞぉ〜
じっとしてろよ?」
雅「あぁー!! 待って、待って!!
ヤダって!!」
翔「おいっ!! 雅紀!!」
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針を刺すために腕を押さえていた手を離すと、
雅紀は腕を引っこめて後ろを向いてしまった。
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立ち上がろうとする雅紀の肩を押さえて再びイスに座らせる。
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翔「逃げてどうするんだ?
俺は早く終わりにしちゃったほうが楽だと思うけどなぁ。
それとも、採血一番最後にまわすか?」
雅「・・・・・・・・・・・。」
.
翔「あとに残す方が、よっぽど怖いと思うけど。
まさき? どうする?」
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雅紀の小さくなった背中に優しく問いかけると、
震える手をゆっくりと台の上にのせてくれた。
もう・・・そんな泣きそうな顔して。
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翔「ほら、泣かない、泣かない。
そんな泣くほどのことでもないだろ?」
雅「なっ・・ないてない!!」
いやいや。
涙で目、キラキラしてますけど(笑)
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でも、自分から手をだしたのはえらいね。
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翔「わかったよ(笑)
はい、じゃあ手、グーにして?
いくぞぉ?」
雅「んっ・・・・・・・」
翔「はーい、いいよ〜
手、楽にして?」
.
雅「っはぁ・・・・・ﾊｧ・・・ﾊｧ・・」
翔「ははっ、息止めてたのか(笑)
どう? 俺も意外と上手だったろ?」
雅「・・・・・・まあね。」
.
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なんか上から目線なのが気に食わないけど。
暴れずに頑張ってくれたから許してやるよ(笑)
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
