胃潰瘍 5 (智) ページ44
翔Side
すぐに検査室に運ばれた智にぃ。
本当は俺が診てやりたかったけど、さすがに内視鏡は専門医にやってもらわないと。
俺がやって余計に苦しい思いをさせるのは嫌だしね。
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あれだけ痛がってるところをみると、どこかしらに異常はあるんだろうけど・・・
今は少しでも軽い病気であることを祈るしかない。
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しばらくして治療も終わり、眠ってしまった智にぃはそのまま病室へと移された。
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和「翔にぃ!! 智にぃは・・・」
翔「今は眠ってるよ。
しばらくは入院だってさ。」
潤「えっ・・・・そんなに悪かったの?」
翔「胃潰瘍で胃に穴が開く寸前だったらしい。
けっこうひどくなっちゃってたみたいだな・・・」
和「そんな・・・・
胃潰瘍って・・・・やっぱりストレスが原因なのかな・・・」
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.
翔「・・・・・・・・・・・・・。」
潤「・・・・・・・・・・・・・。」
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“ストレス”という言葉を聞いて、俺と潤はお互いに目を合わせた。
俺らが意地張っていつまでも喧嘩なんてしてたから・・・・
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和「俺が・・・・智にぃに心配かけたからだ・・・・」
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ここにいる全員が自分のことを責めていた。
智にぃは俺らには何にも言わないけど、
もしかしたら相当な負担になっていたのかもしれない。
俺らももう・・・くだらないことで意地張るのはやめよう・・・
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潤「翔にぃ、ごめん・・・・・」
翔「俺も・・・・ごめん・・・・」
今さら解決してももう遅いけど、智にぃにこれ以上心配かけないように・・・
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翔「智にぃ・・・・・ごめんね・・・・」
俺らは病室に入って眠っている智にぃをみつめると、
口々に“ごめん・・・”とつぶやいた。
.
これ以上ここにいても何もできないからと、俺らはそっと病室を出た。
智にぃは薬が効いていることもあって、おそらく朝まで目を覚まさないだろう。
.
翔「一旦家に帰ろうか。
智にぃ今日はもう起きないだろうから。」
.
智にぃの着替えとか持ってこなきゃだし、
Aと雅紀にも入院のこと話さなきゃだしね。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
