気管支炎 8 (潤) ページ18
翔Side
夜中、また咳の止まらなくなってしまった潤。
.
潤「ｹﾞﾎｹﾞﾎ!!・・ﾊｧ・・ﾊｧ・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ!! うぅ・・」
翔「苦しいなぁ・・・
すぐ治まるから。もうちょっと我慢なぁ。」
.
潤を横向きにさせて背中を擦りつづける。
潤「ﾊｧﾊｧ・・・しょ・・・にぃ・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ!!」
翔「ん? どうした?」
潤「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・も・・・ﾊｧﾊｧ・・・・やだぁ・・・」
翔「ん・・・・・・・・
もうちょっとだから。
もう少しだけ頑張ろうなぁ。」
.
体はゆっくり休みたいのに、
寝るたびに激しい咳に邪魔されるんだもんな・・・
そりゃ嫌にもなるよ・・・
.
潤「ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・ｹﾞﾎｯ・・・」
翔「落ち着いてきた?
まだちょっと苦しいか・・・」
.
熱も高くなってきてるしなぁ・・・点滴しとこうかな・・・
翔「じゅん、楽になるお薬、入れとこうか。」
潤「っ!!・・・・・・い・・・たいのは・・・やだ・・・」
翔「ん〜、痛いの一瞬だぞ?
これ頑張っとけば、だいぶ楽になると思うけどなぁ〜」
潤「やだぁ・・・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・・いい・・・」
.
困ったなぁ。このままだとよく寝れないだろうし・・・
点滴がダメなら座薬か・・・・
.
翔「潤、ちょっと待ってて。すぐ戻ってくるから。」
俺は座薬を取りに行くために、部屋のドアノブに手をかけた。
.
潤「待って!!」
急な潤の声に振り返る。
潤「いか・・・ないで・・・・しょ・・にぃ」
.
潤は俺が点滴を持ちに行くと思ってるのか・・・?
まぁ、こんなうるうるの目で“行かないで”とか言われたら
ほっとけるわけないよな。
.
翔「ん〜? どうしたんだよ〜
点滴はしないから、安心しな?」
.
.
潤「・・・・・・ひとり・・は・・・・やだ・・・」
.
そうか・・・潤は点滴が嫌だったわけじゃないのか・・・
.
確かに、一人になった時にまた苦しくなったら・・・って考えたら
不安になるもんな。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
