風邪 10 (雅紀) ページ21
翔Side
やっとベッドに横になってくれた雅紀。
そっと枕元についてさりげなく固定にまわる。
智「消毒するよ〜。ちょっとスーッとするからね?」
雅「うぅ…しょうにぃ・・・」
翔「大丈夫、大丈夫。
ほら、こっち向いてような。」
雅紀に針が見えないように顔を横に向かせる。
目をギュッとつぶって耐える雅紀。
智「じゃあいくよ〜。ちょっと我慢ね〜」
ﾁｸｯ
雅「Σ!!いって・・」
智「はい、終わり。
よく頑張りました。」
翔「頑張ったな、雅紀。
正直もっと抵抗するかと思ってたよ(笑)」
雅「笑い事じゃないよ・・・
それに俺だって点滴くらい我慢できるから・・」
翔「あんなにやだぁ〜って泣いてた人が何言ってんの。」
雅「な…泣いてなんかないよ…」
智「はいはい。
今日はよく頑張ったし、そういうことにしとこうか(笑)
点滴、30分くらいで終わると思うから。」
翔「智にぃ、急に悪かったね。ありがとう。」
智「いいんだよ。
それから、今日僕帰るの遅くなると思うから、雅紀のことよろしくね。
もし何かあったら連絡して。」
翔「わかった。智にぃも働きすぎて体壊さないように気を付けてよ。」
智「うん。
それじゃ、次の患者さん診なきゃいけないから
点滴終わったら針抜いといてもらっていい?
薬は用意しとくから。家帰ったらゆっくり休ませてやってね。」
翔「まかせて!!
俺が責任もって看病しますから。」
智「じゃあ雅紀、僕もういくね。
ちゃんと薬飲むんだよ?」
その後、点滴が効いたのか熱も順調に下がり
数日後には仕事にも復帰した雅紀なのでした。
ただ、薬飲ませるのには抵抗して大変だったけどね(笑)
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2011年12月16日 21時
