おにぃが治すから *ARS* 1 (ページ11)

今日:11 hit、昨日:14 hit、合計:885,115 hit

風邪　10 ページ11

和也Side

1時間後再び部屋に行くと潤はAの手を握ったまま、ベッドの横で眠っていた。

潤にそっとブランケットをかけたあと、Aを起こさないよう慎重に脇に体温計をはさんでいく。

「ん……」

起きちゃった!?と思ったけど、なんとか大丈夫だったみたい。

幸い熱もそれほど上がっておらず、ほっと胸を撫で下ろす。

俺はAのおでこに冷えピタをはり、柔らかい髪を優しく撫でた。

「朝には下がるといいね。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝

和「Aおはよ。

気分はどう? 痛いところない?」

「おはよう和にぃ。大丈夫だよ。」

和「そっか。よかった。

じゃあもう一回お熱はかろうか。」

Aは少し嫌な顔をしたけど、案外すんなりはからせてくれた。

しんどいときはこれでもかってくらい抵抗するAも普段は泣くこともなくはからせてくれる。

今朝は調子よかったから、この感じだと熱もだいぶ下がってるかな。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

和「どれどれ?

37.3℃。うん、お熱下がってるね。

今日は念のため一日休んどこうね?」

「うん。」

今回も大変だったけど、元気になってくれてよかった。

次の日の朝

Aの熱はすっかり下がり、元気に学校にいきましたとさ。