86＊サヨナラのむこう側 ページ38
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俺が捕まってから3年の月日が経った。
刑が確定してからはおよそ1年半の月日が流れている。
拘置所から刑務所に移り、俺は刑に服している。
判決により下されたのは、懲役40年。
今の年齢から考えて、俺がこの刑務所から出ることができるその日まで生きていられるかどうか分からない、微妙なところだ。
つまり、俺は一生外の世界に出ることは叶わないかもしれないということ。
でも、俺はそれだけのことをして来てしまった。
当然に受けるべき罰だと思う。
拘置所ではほぼ自由に面会できていた潤くんや翔さんとも、刑務所では全く会えていない。
というのも、確定受刑者への面会条件は厳しく、親族以外はほとんど許されることがないからだ。
それでも、唯一許されている手紙のやりとりが俺にとっての生きる希望でもあった。
潤くんからも、翔さんからも、近況報告の手紙が届く。
そして、その手紙には相葉さんの状況の報告も書かれていた。
意識を取り戻してから、相葉さんは少しずつ回復し、リハビリを続けていった。
その結果、話すことも歩くことも出来るようになったらしい。
ただ、相葉さんが外出できるようになったのは俺が刑務所に入った後だったから、結局会えずじまいだった。
…いや、もしかしたら相葉さんは俺と会うことを嫌がっているのかもしれない。
撃った俺に会うことを恐怖に感じるかもしれない。
会いたいと思う反面、会ってはいけないと思う自分もいる。
それでも、あなたのおかげで今生きているのだということをどうしても相葉さんに伝えたくて。
俺は潤くんと翔さんへの手紙にその想いを託した。
たった一言、ありがとうの文字を綴った相葉さん宛てのメモ用紙を同封して。
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壊れた消しゴム - 一瞬で読み終えました。この後カズは40年たって相葉さんと会えてるのかがわからんがいい話でした！これからも出筆ガンバです！ (2017年7月3日 1時) (
レス) id: 376699f6a2 (このIDを非表示/違反報告)
aim(プロフ) - 雪瀬さん» 雪瀬さま、コメントをありがとうございました。この作品を読んでいただけて嬉しいです。本日完結しましたが、雪瀬さんにとって納得のいくラストになっていたら嬉しいです。 (2017年6月12日 9時) (レス) id: ba86f15203 (このIDを非表示/違反報告)
雪瀬 - 一気読みさせていただきました。とても素敵なストーリーで感動しました。これからの５人がどうなるのか・・・続きを心待ちにしています。 (2017年6月2日 20時) (レス) id: d581ee13dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aim | 作成日時：2017年5月28日 20時
