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.N side
裏口からチャイムを鳴らすと、すぐに扉を開けてくれた。
「ニノ、いらっしゃい」
「お邪魔します」
事前に、今日相葉さんの家に行くことは知らせてあった。
もちろん、潤くんを連れて行くことも。
「……松本さん、ですよね？」
「あ、はい、」
「あの、……先日はご迷惑おかけしてすみませんでした。…どうぞ、あがってください」
前もって伝えてあったからというのもあるだろうけど、俺以外の気配を察知したのか、きちんと潤くんの方を見て声をかける相葉さん。
潤くんは、少し緊張した面持ちだった。
「ごめんね、急に来ちゃって」
「ううん。大丈夫」
相葉さんは、お茶を出してくれて。
そのまま俺の隣に腰かけた。
リビングの３人掛けくらいのソファには座らず、みんなしてラグの上に直接座りこむ。
「あの、…相葉さん。突然押しかけてしまってごめんなさい。……松本潤です」
「いえいえ。こちらこそ、この間はすみませんでした。……あとは、それ以上に、本当にありがとうございました」
相葉さんも人見知りがちょっと入ってるから少し緊張しているらしく、潤くんも人見知りを発揮していてなんだかぎこちない空気感が漂う。
「あの、俺、松本さんの舞台観に行ったことあるんです」
「え？本当ですか！？」
驚いた様子で、嬉しそうに笑う潤くん。
…俺もそれは初耳だ。
「はい。ちょっと前ですけど。……あの、翔ちゃんが俺の友人ってことは……、」
「あ、ニノから聞いてます」
「翔ちゃんが、事務所にいた時によく一緒に活動した奴の舞台だって、テレビで宣伝してたのを見ながら言っていて。だったら、って、チケット取って二人で行ったんです」
翔くんが一緒に来ていたことは潤くんも知らなかったようで、さらに驚きを隠せない様子。
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作者名：aim | 作成日時：2019年6月16日 15時
