怖い神山くんは執事さん

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ピコンっ



部屋にこもって考え事をしていたら、1通のメッセージがきた









«大毅:A〜、今度遊びに行こ♪»









大毅からだ……





フッとよぎる神ちゃんの顔


思い出すのは笑っている顔、いつも笑顔で支えてくれた。

泣きたい時には抱きしめてくれて、嬉しい時には一緒に喜んでくれた。




そんな君に恋したのに……









神ちゃんからしたら私なんて……









«A:分かった！動物園でも行こっか？笑»








«大毅:ええなぁ!!んじゃあ、次の休み、駅前集合な！»









«A:Aがスタンプを送信しました。»









今は誰かに甘えたい気分なんだ。

こんな時、いつも神ちゃんがいてくれたのに…









私のせいで傷つけた相手に甘えれない…









｢……大毅｣









私が大毅の名前を呟いた時、







ガタッ







｢えっ……？｣









神ちゃん…？






今の、聞かれた？








えっ、






｢か、神ちゃん……なの？｣









智洋｢失礼しました。盗み聞きするつもりじゃ……あ、あのっ、買い物に…行ってきますっ｣









ドアの向こうから聞こえた声は遠くなった。









言いたいことだけ言ってバタバタと走って行ってしまった…









どうして、いつも上手くいかないんだろう。

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