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琴音はとことん優しい。
自分が振られた事なんて話したくないはずなのに、私に伝えに来て。
自分が好きな人を応援してあげて。
優しいだけじゃない。
凄く強い女の子なんだ。
「全くさ、いつも通りにしてよって言っても男子達がどうしようも無いから、一緒に教室戻ろう。」
「でも…。」
「でもじゃないの。何があっても友達って約束したでしょ。」
そう言って起き上がる琴音。
「ほら。Aも起きて。」
なんて身体を起こされた。
「琴音。私も琴音に話したい事がある。」
「どうした？」
「今度の土曜日、大我と北斗君と花火大会に行くの。」
「珍しいメンバーだね。」
「うん…。」
「大丈夫。楽しんで来てね。」
そう言って笑ってくれる琴音は本当に強い。
「さてと。本当にそろそろ戻らないと、まだ誰も動いて無さそうだからウチらの班居残りだよ。」
「えー。それは嫌かも。」
「ほら。じゃあ戻ろう。」
そう言って差し出された琴音の手をしっかりと握ると
「A手、ちっさ。よくそれで伴奏出来たね。」
なんて小馬鹿にしてきた。
それでも琴音に笑顔が戻って安心した自分がいた。
琴音と教室に戻ればザワザワしてる中だから私達がいなかった事すらバレていないようだった。
琴音の予想通り、ウチの班は机で寝てるかボーっとしてるかの２択で誰も話し合いなんてしてなかった。
「もう、何やってんの？みんな居残りしたいの？」
なんて琴音が声をかければ一斉に琴音の方に注目する。
「ほら。A連れて帰ってきたから、どこ行くか決めよう。」
「サボってごめん。」
私が謝れば
「サボり魔の学年１位なんて前代未聞だからね。」
なんて笑う北斗君。
「え？結局学年１位ってAちゃんだったの？なんだよー言ってよ。」
「樹君に言ったらみんなに広まるもん。」
「ねぇ。やっぱり俺の事嫌い？」
「嫌いじゃないよ。ただちょっとね…。」
そう言えばさっきまで黙ってた他のみんなも笑いだした。
やっぱりこのメンバーと友達になれて良かった。
班での話し合いは予想通り全く進まない。
班に１冊配られたガイドブックはジェシー君が独占中。
「これ美味そう。」
「どれどれ？本当だ。美味しそう。でも、こっちも美味しそうだよ。」
「えー俺はこっちが食べたい。」
なんてジェシー君、慎太郎君、私で話してると
「まずは行先決めないと、どこでご飯食べるかも決められないから。」
真面目な北斗君に怒られた…。
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祐莉 - 分かりました！ちょっと彼女の年齢と同じ学校かが気になっただけなので本編で触れるなら楽しく待ってます！ (2020年10月18日 12時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりー(プロフ) - 祐莉さん» ジェシー君の彼女は今後出てくる事は少ないかもしれません。高地君の方は、今日、明日の更新の中でちょっと登場する予定ですので、お待ちください。 (2020年10月18日 11時) (レス) id: e30853ba2a (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - ちょっと気になったのですが、ジェシー君の彼女や高地君の彼女は今後本編に出てきますか？前にジェシー君の彼女は年上と話してるシーンはありましたが、同じ学校なのかとか高地君の彼女の年齢や同じ学校かの情報がなかったので気になりました！今後も応援してます！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりー(プロフ) - yu_yuさん» コメントありがとうございます。更新頻度は高めの予定なので、楽しみに読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年10月18日 6時) (レス) id: e30853ba2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりー x他1人 | 作成日時：2020年10月17日 16時
