shining star3 (ページ35)

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電車に乗ってからも頭で考えるのは北斗君の行動で。

私、この１週間の間に恋人でもない２人とキスした？
って思ったら自分が情けなくなって…。
でも、誰に相談してもいいのか分からない。

一生懸命考えて、自分を納得させる考えを思いついた。

大我はただの嫌がらせ。
北斗君は私を混乱させてテスト勉強をさせないつもり。

苦しい理由だけど、今はそれで納得させるしか方法がなかった。

帰り道、昨日のように大我の家にノートのコピーを届けたら出てきたのは大我本人。

「大分良くなったわ。」
「これ、ノート。本当は樹君が大我の分も頑張るとか言ってたのに結局寝ちゃったから。」
「想像つくわ。」

笑えるくらい元気になったらしい。

「ねぇ？また顔に出てるよ。なんかあったって。」
「え？」
「で、何があったの？」
「なんも無い。テスト勉強嫌だなーって思ってるだけ。」
「ふーん。言いたくないならいいけど。」
「あ、ほら。風邪引いてるんだから早く家入りなよ。じゃあね。」

大我の目から逃げるように私は自分の家に飛び込んだ。

自分の部屋に入って倒れ込むようにベットへ。

ねぇ…翔太。

私が翔太とキスした時、こんな気持ちにはならなかったよ。
なのに今はよく分かんない。

助けてくれるんじゃないの？

ネックレスを握りしめたまま目をつぶった。