shining star3 (ページ33)

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「私に用って？」
「あのさ、テスト前で悪いんだけど時間ある？」

断れない性格を知ってるのか、私が頷けば

駅前のカフェでいい？

って。
前に咲と杏奈と行ったお店の事か。
ケーキが美味しいからいいか。
なんて単純な私は

いいよ。

そう言って北斗君とカフェに行った。
カフェに付けばコーヒーを注文する北斗君。
今日は私も悩まずにこの間断念したチョコレートケーキを注文した。

「用って言うのは、京本と２人で出かけた事が知りたくて。」
「え？大我に聞かなかったの？」
「聞こうと思ったけど、アイツ体調崩したから。」
「あー。別に、特にこれといった理由は無いよ。」

なんて伝えれば頼んだ物がテーブルに届いた。

「どっちが誘ったの？出かけようって。」
「ん？大我だよ。私、遊園地が近くにある事知らなかったから。」
「そっか。」
「でも、大我と出かけると大変。今度は北斗君一緒に出かけてあげてよ。お昼も食べさせてもらえないんだよ。」
「あはは。京本らしい。」

北斗君は笑ってるけど、あの時の私にしたら大変だった。

「テスト終わったらさ、ウチの学校で練習試合するんだ。また、見に来てよ。」
「あ、それ蓮に聞いたよ。」
「待って。目黒蓮、あの学校にいるの？」
「そうそう。男子校だから、女子が応援に来てくれないから来てよって言われたの。」

正直に話せば少し、曇った表情の北斗君。

「ごめん…。なんか気に触る事言っちゃった？」
「ううん。全然。じゃあ、試合見には来てくれるんだよね？」
「うん。蓮と約束しちゃったから。」

そう言って私はケーキを口にした。