shining star3 (ページ4)

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次の日、翔太に話をしたんだ。

「早く、病気が治って一緒に過ごせるといいね。」

翔太は私に何も返さなかった。
きっと、何も分からないやつに言われてもイラッとするだけだったんだろう。

そんな私達の姿を見ていた蓮が

「頑張ったよ。Aは頑張った。」

そう言ってくれたんだ。
そこから、私が暗くならないようにって
サッカーの練習を見に来るのを毎日誘ったり、美味しいパン屋さん聞いたから学校終わりに食べに行こうって誘ってくれたんだ。

蓮のサッカーの練習がない日は３人で帰ることが続いてた。でも、パン屋に行く約束をした日に、翔太と帰るのを２人で断ったんだ。
翔太は

用事があるならしょうがないね。

って。

だからそのまま蓮の案内するパン屋に向かったんだ。
カフェが併設されてるそのパン屋さんはテラス席もあって、天気の良い日だったからテラス席でパンを食べた。

「あーあ。クロワッサン食べたかったな…。」
「また、来ればいいじゃん。」
「だって、友達いないもん…。」
「クラブのない日だったら一緒に来てあげるよ。」
「本当に！？やったー。クロワッサン今度こそ食べる。」
「その前に。本当に翔太君のことはもういいの？」

蓮が急に真剣な表情で聞いてきた。

「分かんない…。諦めなきゃ、忘れなきゃって思えば思うほど翔太のことが頭に浮かんできて…。」
「翔太君とちゃんと話してごらんよ。」
「うーん…。」

その日は曖昧な返事しか出来なかった。

蓮に言われたあの日から、翔太と話しをした方がいいって言うのは頭では分かっていても、なかなか行動に移せないでいた。

蓮とは毎日のように

「翔太君と話できた？」
「ううん。まだ。」

っていう会話を繰り返してた。
そんな、私の勇気のなさに蓮が提案してきたんだ。

「もうすぐ、翔太君の誕生日じゃん？プレゼント渡すきっかけとかで話したら。」
「翔太の誕生日か…。」
「そう。渡すでしょ？プレゼント。」