shining star3 (ページ26)

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家に入れば

「おかえり。ご飯は？」
「あーうん。お腹いっぱいかな…。」

嘘。お昼も抜いたからお腹は空いてるはず。
でも、今は頭がいっぱい過ぎてご飯なんか食べる余裕ない。

「そう。じゃあ、お風呂入っちゃいなさい。」

言われたまま、お風呂に入って顔を洗えば自然と唇に手が伸びる。

あれは何だったのか。
何の意味があったのか。
大我は何を考えてるのか。

考えれば、考えるほど分からなくなってきてそのままお風呂を上がった。

部屋で髪の毛を乾かしながらスマホを充電器に差し込む。
そこには

不在着信５件

の文字。
相手は全て北斗君で

既読付いたけど、返信ないから心配してます。
何かあった？

電話に出なかったからか、心配そうなメッセージが来ていた。

すっかり、大我にされたキスのことで、返信するの忘れていた事を思い出した。
何かあったと言えばあった。
けど、それは北斗君に言うような事じゃない事で…。

ごめんね。
お風呂入ってました。
今日は疲れたので寝ます。
おやすみなさい。

とだけ送っておいた。
考える事はいっぱいなのに、大我に振り回された疲れからか、布団に横になれば直ぐに眠ってしまっていた。

日曜日の朝。
スマホには大我と北斗君からのメッセージ。

次はここにこれを乗りに行くぞ。

って別の遊園地のジェットコースターの画像付きメッセージ。

いやいや…あなた。
昨日の行動の説明して欲しいし、また振り回す気ですか？

そう思って、

彼氏の樹君、誘ってください。

と返信しておいた。

北斗君からは

家に着いてたなら安心した。
おやすみ。

とだけ来ていた。