shining star3 (ページ25)

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観覧車を降りた後は普通に行きと同じ道を帰った。
大我に振り回されて限界だった私は帰りの電車で見事に爆睡。

着いたぞ。

どうやら大我の肩を借りてたみたいで、最寄りについて起こされた。

「肩借りちゃってごめんね。」
「別に。俺も沢山振り回したから。」
「いっつも最後になると、優しくなるよね。」
「は？」
「だってさ、いつもは我儘お坊ちゃんじゃん？」
「失礼だな。」

なんて言いながらも思い当たる節があるのか、

だからこーちはいつも俺に厳しいのか。

なんて、１人で言って納得してる。

「高地君は、大我のお父さんみたいだもんね。」
「お父さんじゃないな。アイツはおじいちゃんだな。」
「で、樹君が彼氏。」
「は？俺、女ってこと？」
「そう。だって樹君、大我に振り回されても嬉しそうじゃん？」

私がそう言って笑ってると、もう家は目の前。

「なんだかんだ、結構楽しかったよ。遊園地。」
「知ってる。」
「出た。少しは謙遜してよ。」
「俺のプランは完璧だから。」

ドヤ顔の大我。

お昼ご飯食べれなかったんだけど。

って突っ込んであげようかと思ったその瞬間、私のスマホが勢いよく鳴る。

「誰から？」

画面を見れば北斗君で

「北斗君。大我と何してたの？」

だって…と顔をスマホからあげた瞬間、私の唇に柔らかい感触。

「え？」
「デートって送っとけよ。」

なんて余裕そうな笑みを浮かべて自分の家に入っていった大我。

最後の最後に意味不明…。
その場にしばらく立ち尽くしてしまった。