shining star3 (ページ12)

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そんな話をしながらお昼ご飯を食べ進めてたら、

「ねぇ。今日の放課後も俺らが当番だって。阿部ちゃんがそう言ってた。」

大我が話しかけてきた。
あれ？今日は木曜日なのに？
そう思ったけど、不機嫌そうな大我に

「うん。分かった。」

とだけ返事をしておいた。
北斗君との話題を逸らすためにも

「なんか、大我怒らせちゃったみたいなんだよね…私。」
「何かしたとか無いの？」
「思い当たるものが無くて…。咲には今日、先に行くって連絡してたみたいなんだけど、私には来てなくて…。」
「放課後、図書委員の仕事で聞いてみたら？」
「うん…。」
「きょものことだから、機嫌が悪いだけかもしれないよ。」

って３人のアドバイスを有難く受け取って、放課後に聞いてみることにした。

放課後、図書室に行けば無言でカウンターに座ってる大我。
そこにはA組の図書委員もいた。

あれ？やっぱり今日は当番じゃない？

なんて思ってたら

「白崎さん。カウンターの中に入って。」

ってA組の図書委員の男の子。
言われた通りにカウンターに入れば理由が分かった…。
ゴールデンウィーク明け初日。図書室は本の返却に来た人で混んでいた。

段々と、図書室に来る生徒が減ってきた頃

「後は、やるよ。手伝いに来てくれてありがとう。」
「いえいえ。」

なんて社交辞令的な会話をして図書室を後にした。
大我に話しかけようと思ったのに、先に歩いて行ってしまう…。

「待って…。ねぇ、京本君待ってよ。」

って声をかけると、一瞬立ち止まったけどまた歩き出す大我。

「あーもう…。大我、待って。」

なんて学校で初めて本人に向かって大我って呼んでみた。

「何？何か用？」

慌てて、立ち止まってくれた大我の元に走っていくと、明らかに不機嫌そうな表情。

「あのさ…私、何かしちゃった？」
「なんで？」
「だって、大我私の事避けるじゃん。」
「北斗と付き合ったんでしょ？あんまり俺と２人でいない方がいいんじゃない？」

ん？
誰が北斗君と付き合ったの？

「え？何それ？誰のこと？」

素直に口から出して聞いてみた。

「いや。A。２人で遊びに行ったって言ってたじゃん。」
「２人で遊びに行ったらなんで、付き合うになるの？北斗君とは友達だよ。」
「は？」
「だーかーらー、別に付き合ってない。」

しばらく無言になる大我。

「ねぇ？大我？」

聞いてる？

なんて声をかけてみても反応はなく…。