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教室で帰る用意をしてたら







藤「なあ、Aって....」









ガッと腕を掴まれた。









やだ、怖い、望が見てるかも









一瞬でそう思った









「りゅ、流星くんっ...離し、て.....」









藤「なあ、また帰るん?彼氏?
A、どーしてん、変やで?」









力強く掴まれてる腕はどう踠いても
離してなんかくれない









「ごめんっ....お願いだから離してっ」









小「その手離せよ」









「あっ.....」








藤「はあ?」









小「いくで」









また、怖い望だ









また殴られるかもしれない、そう思ったら
少し流星くんの腕を掴みかけた









「Aっ....」









クラスの皆がチラチラ見てるけど
そんな事も気にせず、教室を出る私と望









「望っ、....ごめん、っ、ねぇ、望っ.....」









藤「待てよっ」









絶望に満ちていた私を
救ってくれるかの様に止めてくれる流星くん









小「うっさいなあ、お前に関係ないやろ」









いつに増して冷たい目をする望









藤「A、お前はそいつといて幸せなんか」









小「あ?」









流星くんはいつでも優しかった









初めて会った時も、優しくて面白くて
打ち解け合うのも時間がかからなくて









流星くんを好きになれたなら、









「ごめんね、流星くん、....」









私はこんな









「私には、望しかいないの....」









絶望に満ちなくて済んだのかも









藤「A.....」









小「....いくで」









引っ張られた時また振り返ったら
流星くんの悲しい顔が映った。









「ごめん、」









流星くんにだけ届く様に、









小さくそう呟いた









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作者名:まるぴよ。 | 作成日時:2017年6月11日 15時

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