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10 [笑みと仮宿] ページ9
シャルナークはいいよ、と言って私の頭を撫でた。
まさか頭を撫でられるとは思ってもなかった。
けど、悪くない。心地いい。
「Aはベッドで寝ていいよ。オレはまたソファーで寝るからさ。」
彼の優しさ、だろうか。
『シャルナーク。』
撫でる手が止まる。彼を見つめると変な顔、驚いた顔をしていた。あとちょっと頬が赤いかも。それはお風呂上がりだからだと思うけど。
『ありがとう。』
どうして急にこんな言葉が口から出てきたかは分からなかった。ただここにそのままの私が居ることを許されているようで、嬉しかったのかもしれない。
こちらこそ、そう聞こえた気がした。
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作者名:ry | 作成日時:2019年11月26日 22時