旅人と少女とコアメダル。【仮面ライダーオーズ】

あっち側。 ページ10

メズール「まさかあの子があっち側に居るなんてね」

グリードのアジトにて、メズールはそう呟いた。

カザリ「ほんと訳分かんないよね。いつの間にかフラッと居なくなってたんだから」

カザリもはぁ、と溜め息を吐いた。

ガメル「でも今は混乱してる状態なんだよな〜多分」

ガメルはポリポリと飴を噛み砕いた。

ウヴァ「俺は別に構わんが…………取り敢えず困るのはお前なんだろ」

ウヴァはかったるそうに言うと、メズールの方を見た。

メズールは頷く。

今彼女の元にあるコアメダルは９枚中の３枚。

まだ３分の１だ。

でもその内、残りのメダルの一部の在り処は分かっている。

勿論、簡単に取り込む事が出来無いのも把握済みなのだが。

いつになったら完全体になれるのだろう。

メズールはそう思いながら先程の戦いの現場を思い出す。

ヤミーとオーズの戦いを、あの女は見ていた。

息を呑みながら見守る姿は、まるでオーズを応援している様で。

メズールが鳴らしたメダルの音にも、特に疑問を抱いていないらしかった。

こちらを見向きもせず。

ただただ彼らの戦いを夢中になって見ていた。

一体彼女はどう言う心算なのだろう。

こっちには時間が無いと言うのに。

呑気な彼女の動向を探るべく、メズールはアジトを飛び出して行った。

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