旅人と少女とコアメダル。【仮面ライダーオーズ】

君へエールを。 ページ6

Aは比奈に連れられて外に出た。

『え、えっと、お話………って？』

Aが聞くと、比奈は笑った。

比奈「Aちゃん、今記憶喪失で困惑してて、怖い思いしてるんだと思う。今は多分、私や映司くん達の事もまだ信じ切れない部分だってあるんじゃないかな」

比奈はでもね、と続ける。

比奈「多分、いつの間にかこの時間は楽しくなってると思うよ」

『何で、そんな事………言え、るの？』

比奈「私には、お兄ちゃんが居るの」

『お兄ちゃん………？』

いきなりの兄の話題に、Aは困惑する。

比奈の兄が今の話の何と関係するのだろう。

比奈「そう。それでね、アンク…居るでしょ。アンクはね、私のお兄ちゃんの体を乗っ取ってるんだ」

『体を乗っ取ってる………？』

Aの瞳に動揺が浮かぶ。

比奈「うん。最初はびっくりしたし………怖かったよ。でも、今は映司くんやアンクと一緒に居るこの時間も好きなんだ。勿論、お兄ちゃんには戻って来て欲しいけど…………アンクを失うのも嫌なの」

比奈はそう言って小さく笑った。

比奈「だから、きっとAちゃんもクスクシエでやって行ける。大丈夫だよ」

きっと、比奈はAを元気付けようとしている。

Aは小さく言った。

『あ、あり、がとう……』

比奈「どう致しまして〜」

比奈が思い雰囲気を飛ばす様に言うと、Aは彼女の袖口を掴んだ。

『あ、あの』

比奈「うん？」

『比奈ちゃんって呼んで良い？』

比奈「うん！よろしくね」




黄色星ありがとうございます💖💖💖

感謝しかないです！！

のんびり更新ですが良ければ今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！

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