旅人と少女とコアメダル。【仮面ライダーオーズ】

俺に出来る事。 ページ34

完全態になったメズールは、オーズの攻撃なんて痛くも痒くも無かった。

ただ鬱陶しくて、立ち向かって来るオーズを跳ね飛ばす。

その場に倒れ込み、変身解除した映司を見て、メズールはその場から去る。

映司「ま、待て………まだ俺は、動ける………！！」

メズール「そんなボロボロになって何を言うのよ？残念だけど今日はもう終わり。さよなら」

メズールは踵を返し、そのまま暗闇の中を歩いて行った。

映司はトボトボとクスクシエへと帰る。

映司「ただいまー…」

知世子「あら映司くん！Aちゃんは？」

知世子さんのそんな声が聞こえたけれど、何をする気力にもなれなくて、映司は自室へと行き、ドアを閉めた。

映司「アンク…俺どうしたら良いのかな。Aちゃんを救う事ってもう出来無い？」

映司は涙を溢しながら言った。

無謀かも知れないけれど、それでも彼女を失った傷は深かった。

希望に、縋らずには居られなかった。

アンク「………いや、まだ分からないぞ」

映司「え？」

アンク「時間が掛かる話だから難しいかも知れないが＿＿＿＿＿」

アンクは思考を巡らせる様にしながら言葉を紡ぐ。

映司「どう言う事？俺に出来る事はある？」

映司が聞き返せば、アンクは静かに口を開いた。

アンク「お前に出来る事はただ１つ。時が来るまで、メズールに攻撃を叩き込むだけだ」

ただやるだけ。→←手遅れ。

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