旅人と少女とコアメダル。【仮面ライダーオーズ】

手遅れ。 ページ33

漸く９枚のコアメダルを手に入れた。

そんな愉悦に浸り、笑う。

完全態へと復活すれば、もう怖い物無し。

ただただ、欲望のままに行動出来る。

さてこれからどうしようか、と思えば後方から聞こえて来る足音。

近付くそれは激しさを増す。

メズール「あら？貴方達も来た訳？」

メズールはゆっくりと振り返った。

そこには映司と、アンクが立っている。

映司「Aちゃんが、居ない…！？」

アンク「おい映司、あいつを見ろ。完全態になってやがる」

映司「ねえアンク、それって………！！！」

アンクの言葉に、映司は気付く。

メズール「ふふふっ、来るのが遅かったわね。もうあの子は居ないわよ………全部、私が取り込んだんだから」

メズールは余裕そうに笑みを溢した。

Aを失った悲しみに暮れる２人を更に追い詰める様に、メズールは攻撃を仕掛ける。

完全態になった彼女の攻撃は、今までの比では無かった。

アンク「めそめそしてる暇なんかねぇ。映司、取り敢えずこいつをぶっ飛ばすぞ」

映司「そうだね………」

映司は目を擦ると、顔を上げて、メダルをベルトへと装填する。

タトバの歌が、無駄に軽快に響き渡る。

映司「Aちゃんの命は、無駄にはしない。絶対に倒す！」

映司はそう意気込んで、メズールへと攻撃を仕掛けた。

俺に出来る事。→←融合。

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