序章…昔の事……？ ページ8
メリオダスside
やっぱ、Aの歌声は……
綺麗だな
……！！！！な、んだ…？これ……
力が溢れてくる？それだけじゃねぇ、体が軽くなる感じがする……
まさか…いやでも、Aは、この世界の人間じゃねぇんだぞ？コイツに魔力なんて無いに等しいのに
でも、Aの歌声が俺に力をくれるのは間違いない……それじゃあ、これがAの魔力なのか？
なんか、Aらしいな……
それにしてもAは、楽しそうに歌うな…
……！待て、あの時は楽しそうな感じじゃなかった……
只々、"歌わされて"いた
まるで、言うことを聞くだけの人形の様に……
コイツの笑顔を見たのは、コイツの小さな時の記憶の時以来だ……
やっぱりAは、笑ってる方が可愛いな
貴女｢〜〜〜〜〜♪
どうか 忘れないで〜……
どうかな…、メリ…
……！！なん、で……泣いてるの？｣
メリ｢……え？｣
泣いて……
あ、ほんとだ……
俺の目からポロッと雫が落ちた
貴女｢余り良くなかった？｣
メリ｢違ぇ……っ
悪い、お前の歌聞いてたら昔の事思い出して来ちまって……っ｣
貴女｢……！｣
俺は、片膝曲げて胡座をかいて座り目をゴシゴシと擦る
Aは、俺の傍に寄り正面から抱きしめた
メリ｢A……っ｣
俺は、無意識にAの背中に手を伸ばし抱き締め返しそっと涙を流す
貴女｢……ん、大丈夫
傍にいるから……だから、大丈夫だよ…メリオダス｣
メリ｢……っ｣
Aの声を聞いてると俺は、＿＿を思い出す
俺は、＿＿とAを重ねて見てるのか？
分かんねぇ…ただ、この温もりとあの歌声は、Aだけだ……＿＿にも無かった……
この感情は、Aにだけだ
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作者名：嗣埜乃(しのの) | 作成日時：2018年8月3日 8時
