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キスと彼 ページ18

最近、キスが多い気がする。

いや、ほんまに突然すぎてごめんやけど、

しゃーないねん許して。





「(このままやと、なんか、あかん)」





何かを察知した私は、久々の講義にも関わらず頭を抱えていた。

それは、侑のキス癖である。





「(思ったけど、キスしない日が珍しい?)」





キスのことばかり考えている自分に

ツッコみたくなる気持ちでいっぱいになる。

だって、そんなん毎日されたら、

私の寿命が縮んでいってしまう。





「(断ることも大切。うん。)」





せや、あいつのペースに乗せられすぎなんや。

私の頭の中でそう結論づけられ、

余計なことは考えずに講義に集中することにした。













「Aー、食堂行こうやー」





講義が終わると、噂のキス魔がやって来た。

そうは思うが、こいつは大勢の前では

あまりベタベタはしない方だ。...多分





「いつもの人らは?」

「おるけど、今日はお前と食べる」

「気まぐれやなぁ」





侑と食堂に向かっていると、

その途中には、男子からも女子からも

声をかけられる、が。





「(女子の視線痛いなぁ)」





侑をみる女子の視線はハートだが、

私を見る視線は針を刺しているようだ。

なんだか嫌な気持ちになり、

気付かれないように距離をとった。





「A」

「なに」

「こっち」

「嫌や」





手で、おいでと言われるが女子の視線が痛い。

拒否をして、もう一度距離をとった。

でも、距離をとれば縮めてくるのがこいつだ。

また私が距離をとれば、その分黙って縮めてくる。





「どうしたん」

「なんもあらへん」

「ふーん?」





壁と侑に挟まれて、逃げることも出来なくなる。

少し早く歩いても、簡単に追いつかれるし。

周りの目を気にしなさすぎ。





「行くで、腹減った」





手をぐいっと引かれて、歩き出した。

私が距離を取っていた理由を知っているくせに、

わざと聞くあたりずるい。





「泣くんやないで」

「泣くとこどこやねん」

「ふっふ、冗談」





子どものように人懐っこい笑顔を浮かべて

歩幅を合わせてくれるあたり。

さっきまでの考えは吹っ飛び、キュンときた。





「今日なに食べるん?」

「うどん食べる」

「じゃあ、俺もうどんにしよ」

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黎子(プロフ) - 夕さん» わお、本当ですか!?何回も読んでいただけているなんて嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年4月6日 7時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夢主ちゃんと侑のやりとりが おもしろくて何回も読んじゃいます! (2018年4月5日 22時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - カルタさん» 1作目から見てくれているんですね!嬉しいです!ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - 「私と彼」「私とあいつ」からずっと好きです!応援してます! (2018年3月31日 1時) (レス) id: 0f60c90d51 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - じゅりさん» 私も誤字脱字をやりまくる常習犯です…最高!?本当に!?とても嬉しいですありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年3月26日 6時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黎子 | 作成日時:2018年3月22日 22時

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