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空舞うよだかと醜い自分/ルウ・ネルティック ページ19
とある少年がコンビニから出てきてからだ。
上を向いて、救いを求める様にパクパクと口を開ける。
快晴のはずだった空はどんどん濁り、雨が降ってくる。
雨に打たれて、周囲から人が居なくなった頃だった。
「……今日も受からなかったなぁ」
色々なバイトを移動していても、病弱なお母さんを病院まで連れて行けるお金がない。
前なんか……いや、考えたくもない。
頭の中裏にはいつもニヤニヤと笑う名前も知らぬおじさんの顔がこびりついて消えない。
頭をブンブンと振り家まで駆ける。
傘を買うお金もないからびしょ濡れのままで。
何かを掴みたい筈の手は虚しく空気を掴む。
雨はいっそうと強くなっていった。
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流離いのsecret(プロフ) - kohaku様>>執筆お疲れ様です〜!素敵なお話の三本立て!しかも最後にうちの子〜〜!!!最高ですありがとうございます! (2021年6月30日 22時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流離いのsecret x他3人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年6月30日 16時