【リボーン】漆黒の姫君～Ⅶ～ (ページ19)

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標的２０１・説明と現状Ⅳ ページ19

貴方)「実は、リアは昔亡くなったあたしの“親友”だった、朝宮梨々奈のいとこなんだ。

梨々奈は最初は本当にいい子だったんだけど、めっきり変わってしまって・・・。

人に暴力を振るったりして、友達はもちろん、先生たちでさえ寄り付かなくなったの。

それでもあたしは梨々奈が大好きだった。そうなってしまった以上、あたししか止められないと思った。

でも、あたしは梨々奈を止めることはできなかった。あたしは、梨々奈の暴力で大怪我をした。

周りからの意見もあって、あたしは梨々奈に別れを告げることにした。

そしたら梨々奈はそのまま走り去って、道路で車に轢かれて亡くなってしまった・・・。」

京子)「・・・Aちゃん、大丈夫？」

貴方)「え？」

京子)「だってAちゃん・・泣きそうな顔してるよ？」

あたしはそんな顔をしていたのか。もう乗り越えたと思ったのに・・・。

まだ、あたしは過去を引きずったままの弱い人間―――――。

京子)「――Aちゃんは弱くなんかないよ。いつだってあたしを守ってくれるでしょ？」

貴方)「そ、それは―― 京子)「だから。」

京子)「たまにはあたしを頼ってもいいんだよ？もっと頼ってよ。」

貴方)「！！」

そうか・・・そうなんだ。

京子ちゃんはあたしが思ってるほど、か弱い人間じゃない。むしろあたしより強い人間だ。

頼っても、いいのかな・・・？

貴方)「・・ありがとう。もう大丈夫だから。続きを話すね。

あたしたちは、梨々奈の遺体も見たし、梨々奈はもう亡くなったものだと思ってた。

でも、リアが全部を話してくれたとき、「梨々奈はまだ生きてる」って言ったの。

そんなはずはない、あたしたちは遺体を見たんだ、って言ったんだけど、リアもリボーンも

独自に調べたら、梨々奈は亡くなったことになってなかったんだって。

梨々奈は生きてる。今もあたしを憎み続けている。『Rovina』として。―――“瞳の魔女”として。

だから、あたしは戦う。正々堂々、正面から梨々奈と向き合うことにしたんだ。」

一気に喋ったけど、よくよく考えてみればあたしの決意みたいなものだな。

いつまでも過去を引きずってられない。もう昔みたいなことは引き起こさない。

それに、今は奏也や柊はもちろん、“仲間”だってこんなにたくさんいる。

あたしを思ってくれる仲間が。