氷の王子様 ページ36
あなた side
『へっ？』
妖精の尻尾のギルドにて…
私が久々にミラのパンケーキを食べていると、
思わぬ出来事にフォークを落としてしまった。
『…今、何て？』
「僕が精霊なんだ、って。」
そう返すロキに、ナツ達も驚いている。
それから…
精霊は、動物だろ？だとか
バルゴは人間の姿だとか
でもバルゴはゴリラになれるだとか
話が進んでってるけど…
え、ちょ…まっ!!!
『せ、精霊っ!!?』
「うん。」
そう言ったロキは、爽やかな笑みを浮かべていた。
「ロキは獅子宮の星霊よ」
「「獅子ー!!!」」
ルーシィの言葉を聞いて、
ナツとハッピーは興奮している。
「獅子ってアレ!!?大人になった猫!!」
「そうだね」
「違ーう!!!」
大人になった猫…って(笑)
私は、相変わらずのやり取りに笑ってしまった。
「つーかお前今まで通りで大丈夫なのか？」
グレイは、ロキにそう問いかける。
精霊ならずっと人間界に居る訳にはいかないから…
私もそれは、気になっていた。
「これからはそうはいかないね。
ルーシィが所有者になってくれたからね。」
『あんまり会えなくなっちゃうんだね…』
すると…ツカツカと歩いて私の隣まで
やって来たロキは、口を開く。
何故か私の頭を撫でながら。
「僕は、ルーシィの白馬の王子様役だけど
Aがピンチの時ならいつでも助けに行くよ。」
『え、あ…ありがと…？』
なんて言えばいいのか分からず
戸惑いながらも、お礼を言っておいた私。
ふいに、グレイの低い声が聞こえた。
「A(の王子様)は、俺一人で十分だっての。」
その顔は明らかに不機嫌で。
そんなグレイに対して苦笑するロキ。
…何だろ、この男だけの
無言のやり取りみたいなのは。
私が首をかしげるとナツも会話に入ってきた。
「あ？Aを助けるってなら、俺だっていっぞ!!!」
「深い意味分かってねえ奴が入ってくんな!!!」
「意味分かんねー!!助けるに深いも浅いもねーだろ!!?」
…うん、結局行き着く先は喧嘩なのね(笑)
すると、ロキは周りに
聞こえないように私の耳元で呟く。
「Aが氷の王子様を
仕留められる時を楽しみにしてるよ」
『なっ！///』
ウィンク付きでそう言ったロキは、
ルーシィを抱えて歩いていってしまった。
私の顔はぐんぐん熱を帯びてゆく。
…こ…氷の王子様って、グレイしか───!!!
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きのこ - 更新してけろー！ずーっとまってるのよー (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 3bedfabe5a (このIDを非表示/違反報告)
ララ*boa(プロフ) - んんっ!!!この小説本当に大好きなので今からでも続編書いてくださると幸いです!!!!!!! (2018年3月8日 11時) (レス) id: d70a4c1774 (このIDを非表示/違反報告)
雪路 - この小説大好きです！更新楽しみに待ってます。頑張ってください！！！ (2017年4月5日 15時) (レス) id: 0aba210afa (このIDを非表示/違反報告)
みう - グレイ大好きなのですごい読んでて楽しいです(*^^*)更新待ってます (2017年1月25日 20時) (レス) id: 558898fd67 (このIDを非表示/違反報告)
なむなみ - すごく面白いです！私、グレイが大好きなのでたまらない作品です！ (2016年1月30日 23時) (レス) id: 68fa4e67bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=pan1224o8
作成日時：2014年2月20日 17時
