episode�� ページ5
ある日の朝、
いつもと変わらず私は電車に揺られながら学校へと向かっていた。
外をボーッと眺めていると、後ろから肩をトントンと叩かれて、振り返ればいつも同じ車両に乗り合わせる黒いスーツのお兄さんだった。
「ちょっと音漏れてるかも」
「え...あ！ご、ごめんなさい...」
平然さを装いつつもボリュームを下げて気まずい雰囲気の中揺られる。
「いつもこの車両に乗ってるよね？」
「え？あ...はい。ここからだと降りたらすぐ階段なんで」
「そうなんだ。何聴いてるの？」
「言っても分からないと思います...」
「...インディーズバンド？」
「はい。まあ...あの、」
「ああ、ごめん。話しかけ過ぎ？ウザかったよね」
「いえ...お兄さんはバンド好きなんですか？」
そう言えば、この間乗り合わせた時は黒スーツじゃなくて私服に肩からギターを背負ってた日があったのを思い出す。
もしかして、バンド組んでたりするのかな？
「うん、好きってか、やってるんだよね。これでも一応、CD出してたりする」
「え！？すごい！！」
思わず声のボリュームを抑えずにそう言ってからハッとなり、両手で口を抑えれば、お兄さんは照れたように笑ってくれた。
この人、こんな風に笑うんだ。
いつも目があってもキツそうに睨んでくるなって思ってたけど、それは私の誤解だったんだ。
「あの、差し支えなければバンド名とか聞いても良いですか...？」
「ああ、大丈夫。
...［champagne］ってバンド。
って、聞いたこと無い、よね？」
嘘...。
今なんて言った...？
お兄さんの顔を改めてもう一度見れば、
やっぱり...
あれは勘違いじゃなかったんだ。
似てるんじゃなくて、
本人だったんだ。
「か、かわか、み、ようへい...？」
お兄さんの目が見開かれた。
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抹茶ミルク(プロフ) - 白さん» 本当にごめんなさい…。外した気で居ました…。 (2017年12月28日 18時) (
レス) id: acb8b852dd (このIDを非表示/違反報告)
白 - 二次創作となりますので、オリジナルフラグはお外しください (2017年12月28日 18時) (レス) id: 375b5a8466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ミルク | 作成日時：2017年12月27日 22時
