ツガイなんて知らない 5

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先輩達が言った通り、さっくんとは今まで通り友達という関係のまま修学旅行前日を迎えた。



康二くんと翔太くんとも、変わらず4人でワイワイ騒いだりもする。αやβの皆とも仲良くさせてもらってるけど、やっぱりクラスメイトは特に仲がいい。



『え、なんでそんなに荷物多いの？キャリーケースはもう送ったでしょ、さっくん』



佐｢だって！嫁は置いてけないじゃん！｣



『修学旅行ぐらい嫁離れして…！』



向｢もお〜っ！そんなん持っていったら俺らも一緒に怒られるやんか！｣



渡｢お前はそんな事してないで早く寝ろ、明日の朝早いんだから寝坊すんな｣



佐｢ええぇ〜〜っ｣



『｢えーじゃない！｣』





目｢ああいう団体芸？｣



ラ｢言えてる｣



深｢俺らの子供みたいで可愛いわ〜｣



岩｢デカすぎて嫌だけどな。明日佐久間を起こすの俺だし｣



佐｢照絶対起こしてね、お願い！｣



『起きる努力をしましょう』



佐｢あ、Aが起こしてくれたら佐久間さん飛んで起きるけどなあ…｣



渡｢だめに決まってるだろ。寝ぼけた佐久間何するかわかんねーし｣



目｢ヒートの時Aのこと抱きしめて寝たしょっぴーが言えるセリフじゃないよ｣



ピシャッと落とされた目黒くんからの一言で翔太くんはぐうの音も出なくなり、小さくなってしまった。



対してさっくんはノーダメージ。起こした方がいいのか周りを見渡すと｢ほんとに何するかわかんないから｣とαの先輩達が首を横に振っていた。



『頑張ってねさっくん。寝坊したら康二くんと翔太くんの3人で先出るから』



佐｢それはやだ！｣



何を言っても離さなかったお嫁さんが入ったカバンをずっと大事そうに抱えて、さっくんは自室へ上がっていった。もう寝るらしい。



阿｢お土産待ってるね｣



向｢任しとき、いっぱい買うてくるわ！｣



その会話を最後に今日は消灯。



翌朝、出発が早いにも関わらず皆が玄関で見送ってくれて、無事に起きられたさっくんも一緒に4人で校舎へ向かった。

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