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『皆お帰りなさい』
阿「ただいま。翔太も降りてこれたんだね、良かった」
渡「うん」
晩ご飯のいい匂いがしてきたから翔太くんを連れておりると、皆は待ってましたとでも言うように明るかった。
出来るだけ邪魔しないようにしたよ、と言う深澤先輩と宮舘先輩。
うん?と首を傾げると、隣の翔太くんは髪をガシガシとかいて「これだからαは…」と呟いた。
『?』
よくわからないまま晩ご飯を食べ終わり順にお風呂に入っていって、私もあがって水を飲むためにリビングへ向かった。
『あれ…』
誰かが話しているのが聞こえてきて扉の隙間からそっと覗くと、翔太くんとαの先輩達が居た。
薬飲んでヒートは収まってるのかな?
渡「お前らさ…、俺とAが同じ部屋に居るの知ってたんだろ…」
深「そりゃあね。わかっちゃうんだもん」
岩「早く帰ったAが部屋から出てこないなら、何かしてんだろーなって思うじゃん」
渡「は〜〜っ」
宮「でも正直びっくりしたよ?翔太のフェロモンあんなに強く感じ取ったの初めてだったから」
渡「涼太、お前もう喋んな…。幼なじみの口から俺のフェロモンがどうとか聞きたくない」
寮に戻ってきてすぐ翔太くんのフェロモンが強くなっていることに気づいた宮舘先輩は、皆に「邪魔しないように」と意味深な言葉をかけたらしい。
宮「ヒート期に大好きな彼女と過ごせて嬉しかったんでしょ」
『……!』
渡「ほんっとにしんどい!」
言われた翔太くんはそれ以上同じ空間に居られなくなったのか、顔を抑えてこっちへ歩いてきた。
『え、あ…』
渡「うわっ!」
『嬉しかったの…?』
渡「おま、聞いて…っ。はぁ…」
負けたと言うように息を吐くと、ぽんぽんと私の頭を撫でた。
渡「また、一緒に居てって頼むかも」
『遠慮なく言ってね』
渡「ん。おやすみ」
『おやすみ』
リビングからこっちを見てにやにやしている先輩達の視線は全部無視しておいた。
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紅彩(プロフ) - hanakoさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!止まらなくなってしまったとのことで、とても光栄です。楽しみにしてくださってありがとうございます。これからも精進して参ります…!🙇♀️ (2022年1月19日 15時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
hanako(プロフ) - このお話全て大好きです!!読んだら止まらなくなってしまって終わってしまったのが悲しいんですけど、、これからのお話も楽しみにしてます!! (2022年1月18日 13時) (レス) @page44 id: 9fa27182b4 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - あやかさん» 最高の褒め言葉をたくさんありがとうございます!青さんルートはすごく好評で私も嬉しいです🥰お休みいただきますが、ぜひまた新作でお会い出来たらと思います!ありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 2時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 完結おめでとうございます!初めて触れるオメガバースがこの作品で本当に良かった!と思える程面白く、毎回更新がとても楽しみでした。青さんルートが可愛くて大好きです♡しばらく主様の作品が見れないのは残念ですが、新しい作品も楽しみにしてます。お疲れ様でした! (2021年10月20日 2時) (レス) @page43 id: 13463c30b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - たぬさん» ありがとうございます!!どの人のルートもと言っていただけてすごく嬉しいです😭ご縁がありましたらぜひ他のお話でもお会いできたらと思います。これからも頑張ります! (2021年10月17日 11時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅彩 | 作成日時:2021年9月25日 0時