224 回顧録 ページ9
何がきっかけって、多分YouTubeの企画だったと思う。
Aは一体どうしてこの事務所に入ることになったのか、という話題が楽屋いっぱいに広がっていた。
佐「俺も知らないわ」
向「佐久間くんでも知らんって、ほんまに誰も知らんやつやん」
岩「俺らも改めて聞くことなかったな」
『話したことないかあ…』
これを機に、少しだけ私の入所の話をしよう。
オーディションに行ったのは私の意思ではなかった。おじいちゃんが、ダンスが上手な子がたくさんいる所に行こうと言ったから素直に着いて行っただけ。
幼い頃からダンススクールには通っていたし、躊躇いはなかった。
ただ芸能界には興味があって、よくテレビで見ていた嵐さん達が宝石みたいにキラキラしてるなって思って、憧れもあった。
「YOU…、女の子だよね?」
『…?はい』
「うーん、騙されたなあ」
「俺は嘘は言ってないからなあ、まあオーディション受けさせてやってくれよ」
『おじいちゃん?オーディションってなんのこと?』
「大好きな嵐を1番近くで追いかけられるかもしれんぞ、頑張れA」
『??』
小学生だったけど、今となってはもうほとんど記憶は残ってない。
おじいちゃんがジャニーさんとお友達だったのかただの知り合いだったのかさえも忘れた。多分友達。
そのツテで私をオーディション会場へ連れていったはいいものの、ジャニーさんは私が男だと聞かされていたらしく、驚愕していた。
佐「ほら前も言ったけど、Aちょー髪短かったじゃん」
『あー、あれは単純に私の好みであの長さだった。身長もそれなりにあったし、おじいちゃんは男で通すつもりだったらしいよ』
目「なんておじいさんだ…」
『でもね、別に嫌じゃなかった』
おじいちゃんは純粋に、ジャニーズ事務所に入れたら私が喜ぶだろうと思っていた。アイドルになって欲しいとか、そういう願望があったわけでもない。
自分から進んだ道ではなかったけど、奇跡的に合格してからのジュニアの活動は心底楽しかった。
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紅彩(プロフ) - ももちゃんさん» ありがとうございます!🙇♀️どちらか一方を書かせていただきますね! (2021年10月26日 1時) (レス) id: be7d2e4c0f (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - 個人的には、メンバー全員が姫ちゃんに甘々なお話と、涼太くんと姫ちゃんのイチャイチャを見たいです! (2021年10月26日 0時) (レス) @page31 id: e05ac3d17c (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - えみかさん» 他にもリクエストをいただいているので全部にお応えすることは出来ないのですが、お話のタイプのバランスを考えて「主人公の仕事でのメンバーの反応」を書かせていただこうと思います。ありがとうございます!🙇♀️ (2021年10月25日 13時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
えみか(プロフ) - 更新お疲れ様です!主人公に甘々になるメンバーや主人公のスランプなどネガティブなお話など見たいです!あと主人公のお仕事でのメンバーの反応など! (2021年10月25日 12時) (レス) id: 5aa5476ce3 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゅーかさん» ご指摘ありがとうございます。修正しました!以後気をつけます。ありがとうございます!🙇♀️ (2021年10月23日 16時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅彩 | 作成日時:2021年8月14日 15時