なんだかんだ可愛がられる紅一点 6

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『怖いゆり組、初対面のふっか、強面のひーくん、それから優しいあべさく。ここへ飛び込む私の勇気たるや否や』



向｢濃いメンツやなあ｣



深｢俺は一方的に知ってたけどな…！｣




ほぼ辞めようとしてる人間が飛び込むような所じゃなかったけど、もうその時点で私の意思は決まっていたようなもの。



まだまだジャニーズに居たかった。1度受け入れて貰えた場所で、ジャニーズ事務所で、自分の力をずっと発揮したかった。



それだけの理由で滝沢歌舞伎に出た。



2012年5月3日。私の誕生日。Snow Manが結成された。



『Snow Manって名前をもらえた時ほんとに嬉しかった。公演終わってから号泣したね』



渡｢泣いてたな、まじで見てらんねー顔だっ｣


『え？』



渡｢すいません｣



『よろしいです』



女子と言う事実はかなり付き纏って、世界観や今までの流れとか、色んな理由で出られない舞台はあった。



それでもちょくちょく演技のお仕事はもらえて、AA個人として出ていくこともあった。



それがきっと、今の俳優業に繋がっていると思う。



1人でも辛抱強くやってこれたのは、グループは組まずとも俳優として成功している先輩が居たから。



『波乱万丈、とまではいかないけどね』



ラ｢人生の先輩って感じした。すごいねA｣



『んはは、すごいのかなあ。私はSnow Manに入るって決めてくれた3人の方がすごいと思ってるもん』



あまりこんなことを言わないせいか、3人はちょっと照れくさそうだった。康二なんて口をんって結んで涙を堪えてるように見える。



深｢皆すげーの。辞めずに残ったやつも、入ってくれたやつも、みーんなすげーんだよ｣



『ふっか…』



深｢だから、Aもすげー奴なんだよ。あーでも、だからって強がんのは無しね｣



『ありがとう…』



岩｢じゃあAがしんどい時にいじるのやめてやれよ？｣



佐｢そーだそーだ！｣



『あなたもね！』



佐｢りょ、了解であります…！｣

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