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渡｢Aー｣
『……』
佐｢あちゃあ…、朝からずっとこうだねえ｣
向｢Aーっ！｣
『っ！？』
渡｢おー気づいた｣
『…ぼーっとしてた…？』
佐｢うん、ずーっと｣
周りの3人に言われて気づく。
昨日辰哉先輩に好きだと言われてから頭が働かなくなった。夜が明けて朝食を食べていた間の記憶も無いに等しい。
というか辰哉先輩が隣に座ったせいで食パンの味がしなかった。私はどれだけ動揺してるの。
渡｢なんかあった？｣
『ううん』
佐｢体調悪いとか？｣
『全然大丈夫だよ！ごめんね心配かけて』
向｢それやったらええけどなあ｣
Ωの3人があまり突っ込んでくるタイプじゃなくて良かった…。たまに鋭い時あるけど、今回はあまり聞かれたくない。
辰哉先輩に告白されて嬉しくて動揺してます、なんて言えないもん。
｢5限始めるぞ、席つけよー｣
今日の放課後は文化祭委員の仕事が無いなあ…、話せるのは寮に帰ってからかな…。そう思いながら過ごした5.6時間目の授業はあっという間に過ぎた。
佐｢俺がペンキ王だ！！｣
嬉しそうに叫びながら資材室へ友達と一緒に走っていくさっくんを見送り、康二くんと一緒に調理室へ向かう。
文化祭委員の仕事がない時は調理班と看板班を臨機応変に手伝うことになっているから。
向｢あれ、ふっかさーん！｣
『え？』
深｢こーじ！Aー！｣
『わあ…』
康二くんの声にハッとして遠くを見ると、前から岩本先輩を真ん中にしてαの3人が歩いてきていた。
3人が並んで歩いているのを見るのは、転校初日以来かもしれない。
宮｢康二、ちょっといい？｣
向｢え、なに舘さん｣
岩｢まあまあ｣
向｢あ、ちょっと！何ぃ！？｣
岩本先輩と宮舘先輩に両脇を固められた康二くんはそのまま調理室へ連れ込まれていった。
αの2人が入ったものだからザワついていて、やっぱりすごいエリートαなんだなと思う。
もう1人は私の横に立って動く気配が無いけど。
深｢A｣
『はい』
深｢一緒に散歩しよう｣
『散歩？？』
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
