ツガイなんて知らない 3

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佐｢リピーターめっちゃ多かったらしいんだよね、俺らの模擬店！｣



向｢担任の先生めっちゃ喜んでたもんな、売上1位やって｣



『康二くんの呼び込み、すごく効果あったと思うよ。話に来ただけの子も康二くんが上手く売り込んでて、買っていってくれたしね』



深｢まじでAのとこの団子美味かったよ、皆食べた？｣



目｢食べた。和菓子屋さん並に美味かった｣



向｢やろ〜？｣



2日間の文化祭が終わって、晩ご飯は近くのお店のオードブルを買って皆でテーブルを囲んだ。



どこのクラスのステージ発表が良かったとか、この模擬店が良かったとか話に花が咲く。



食べ終わった食器を片付けている間、キッチンには宮舘先輩と私2人が並び、お風呂に行った人や目の前のリビングでテレビを見てる人もいる。




『……』



宮｢A、辛かったら休んでていいよ？後は俺だけでも大丈夫だから｣



『いやっ、大丈夫です！ボーッとしてましたね』



宮｢…ふっかに何か言われちゃった？｣



『！』



宮｢Aは優しいから…言わない方がいいと思うことがあるかもしれないけど、遠慮しない方がいいよ｣



『え…』



宮｢でも…今回はふっかの問題かなあ｣



『え、あの宮舘先輩…』



宮｢同じαからの意見もたまには言わないとだね｣

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