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からかって笑ってる間もずーっと手は繋いだまま一瞬も離れなかった。
解放されている食堂に来て、向かい合って座るのさえ惜しく感じるくらい辰哉先輩の手は頼もしくて愛おしい。
『やっぱり団子だけでもすっごい美味しいですよ、食べますか？』
深｢食べる｣
『ふふ』
深｢まじでうまい…！｣
『ですよね！』
深｢……んー｣
『？』
深｢Aさ、もうちょい俺にもフランクに話してくれていいんだよ？｣
『フランク…ですか？』
深｢付き合ってから敬語全然崩れないじゃん？
Aの性格上タメ口が難しいのはわかってんだけどね｣
『……あ』
距離を感じさせてるのかもしれない。確かに先輩が言う通り年上に敬語を使わないのは難しいし、多分お願いされてもすぐには無理だと思う。
だけど、多分そういうのを言ってるんじゃないな…。
『翔太くんたちに、対抗してますか…？』
深｢へ、え…？｣
『勘違いだったらごめんなさい。でも、私が話してる時ちょっと考え込んでるみたいだったから…』
深｢……っ上手く隠せてたと思ってたんだけどなあ…｣
自信はなかったけど、机に突っ伏してしまう先輩の姿を見てやっぱりそうだったんだと確信した。
『嫉妬ですか？』
深｢…そうです…｣
小さく聞こえてくるその返事になんだか嬉しくなってしまう。私の前ではいつも余裕そうなαの辰哉先輩が弱いところを見せてくれた気がして。
『可愛いなあ、辰哉先輩』
深｢からかえって言ってるんじゃないからな…？｣
『はーい』
深｢Aそれわかってないやつの返事だな？こっち見なさい｣
『…っふふ…』
深｢Aさーん？｣
『かっこいい先輩も好きですけど、面白い先輩もやっぱり好きです』
深｢……そんな可愛い顔して言われたら怒れないわ｣
辰哉先輩は困ったように頭をかいていたけど、でもどこか嬉しそうに見えた。
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
