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辰哉先輩の案内でかなり前の方の席に座ることになり、あたりは3年生ばかりだった。
恐縮しながらも｢彼女連れてデレデレすんな｣とからかってくる人達のおかげで居心地は悪くない。
深｢A、パンフレット持ってる？｣
『はい。オープニングの後は1年β-3組の劇ですよ』
深｢あ、それ目黒と阿部ちゃんとこのクラスだわ｣
『2人とも何かの役出でるんですか？』
深｢俺も何も聞いてないんだよなあ…。頑なに言おうとしなかったし、出るのは確実かな｣
『へぇ…』
目黒くんならどんな役でも目立っちゃって、逆に主役以外を演じる想像が出来ない。
そんなことを思っていたらやっぱり、という感じ。
幕が開けて1番初めに出てきたのはキラッキラでイケイケな格好をした目黒くんだった。
単純に私服を衣装にして立っているだけなのに、女子生徒の黄色い声援が講堂に響く。
深｢なるほどね、そりゃ言わないわ｣
笑いながら納得する辰哉先輩と同じように私も吹き出してしまった。キラキラすぎてついていけない。
深｢あ、ちょっと！なあAっガリ勉阿部ちゃん出てきた！！｣
『見えてますから落ち着いてください』
目黒くんのキラキラ具合に加えて、円周率を唱え始めた阿部くんのキャラに会場は盛り上がって、開幕一発目の劇はとても良いスタートダッシュをきった。
次は何かとわくわくしているとパンフレットを見る暇もなくダンスが始まって、よく見知った子がセンターで踊ってる。
『え、ラウールくん…！？』
深｢やっぱりラウールすっごいわ｣
去年はさっくんがダンスをして、その前の年は辰哉先輩と岩本先輩もダンスをしたんだって。
もっと早くこの学校に来ていたかったな…。
深｢Aが楽しそうで安心した｣
休憩時間にそう声をかけてくれた辰哉先輩。楽しさと嬉しさでいっぱいなことを伝えると先輩も嬉しそうな顔をした。
楽しさの反面、ふと冷静になって思い出したことがある。
『……』
約3ヶ月に1度のヒートが、そろそろ来るということ。
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
