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『これで全部ですね』
深｢ね、完了。ラーメン食って帰りたいな…｣
『ダメです、時間長すぎて怪しまれます！』
深｢えーだめ？｣
『だめです！』
フードコートにあるラーメン屋さんに遠慮なく行こうとする辰哉先輩を必死に引き止める。
私なんかの力が敵うわけがないから、先輩は絶対に加減をして楽しんでる。
タピオカ屋さんの前まで私を引きずって行って勝手に注文して会計を始めてしまった。
店員さんから先輩を経由して私の元に届いたタピオカミルクティーを見てふと思う。
先輩、彼女居ないわけないなって。文化祭も一緒に回りたい人が居るんじゃないかって。
寮の裏道を抜けて学校へ帰る道中、ずっとそのことが頭の中をぐるぐる回っていた。
深｢……｣
買ってきたものを実行委員長に渡し、今日の仕事は終了。
私と辰哉先輩は自分のクラスの出し物の準備に参加するためそれぞれの教室に戻った。
文化祭までの期間は生徒がだいたい大人数で活動するし先生達の手も回るから、なんでも相談部の活動はほとんど休みになっている。
『すご…、完成に近いんじゃない？』
佐｢でしょー！｣
2年は模擬店を出すからその看板作りに打ち込む班と調理の方に勤しむ班に別れてる。
頬にペンキが少し付いてしまっているさっくんがニコニコ笑っていると翔太くんが濡れたタオルを持ってきてゴシゴシ擦ってあげていた。
擦る力がすごすぎて死ぬほど痛そうだったけど…。
・
その日の準備を無事に終え、寮の皆揃って夕食を食べた。康二くんと宮舘先輩が作ってくれた青椒肉絲がびっくりするほど美味しい。
お風呂に入って自分の部屋でのんびりしていると、扉がノックされた音が響く。
『はーい』
返事をしながら扉を開けると、そこに居たのはお風呂上がりの辰哉先輩だった。
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
