・ ページ24
『う、わ』
αの校舎に入って、3年生のフロアに上がろうと思ったらとんでもない行列が出来ていた。
皆のお目当ては言わずもがな執事・メイド喫茶。αの先輩達は本当に美男美女揃いで、そりゃあこれだけ人気も出る。
『たどり着けるかな…』
｢あー、ふっかの彼女ちゃんだ｣
｢お、まじだ｣
『あ…お疲れ様です！』
｢お疲れさまあ。ふっかのこと探してる？このαばっかの人混みじゃΩにはしんどいよね、一緒に行こっか〜｣
『ありがとうございます』
人混みに途方に暮れていた私の肩をぽんと叩いて一緒に行こうと言ってくれたのは、実行委員の一員である先輩2人。
αだけど、辰哉先輩達と同じような優しさが漂ういい先輩達。
｢おーいふっかー、彼女来てるよー！｣
深｢は？！お前ら手ぇ出てないだろーな！｣
｢うっわあ気持ち悪！女の私にもそんなこと言うのやめなって。Aちゃん大変だね、あんな彼氏で｣
『ふふっ…』
深｢こらA、俺抜きで楽しそうにしてんじゃないのー｣
『ふふふ…』
ちょっと不貞腐れてる先輩が可愛くて笑いが止まらない。しばらく見守ってくれてたもののいい加減飽きたのか、先輩は私の手をとって握りしめていた。
深｢入るよA〜｣
『えっ、順番待たなくていいんですか？』
深｢整理券とっといた。ほら｣
『天才だ…』
深｢当たり前でしょーが｣
ふふんと満足気に笑う先輩についていき、教室へ入る。
執事・メイド喫茶と言うだけあるし、2クラス合同だからなのか気合の入り方がなんだか、すごい…。
ああ、αだからそう見えるのかな…？
深｢席ここだって｣
お店の規模にポカンとしていたらいつの間にかテーブルまで案内されていて、私達の元に注文をとりにきてくれたのは宮舘先輩だった。
『え、宮舘先輩ホールなんですか…！？』
宮｢うん、そうだよ。ふっか提案だよね？｣
深｢そ！｣
『まさか岩本先輩も…』
岩｢なに？｣
『ホールなんですね…っ』
このテーブルにエリート3人が揃ってしまったことで近くに座っていた女の子は椅子からひっくり返ったし、外で並んでいる列からも黄色い声があがった。
自覚があるようでないなこの人たち…。
『さすがエリートの中のエリート…』
宮｢大丈夫かな…、俺ちょっと見てこようか｣
『なんでですか…！やめておいてください！あ、ちょっと辰哉先輩も岩本先輩も行こうとしないでください！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
