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『うわっ＿＿』
深｢はぁっ…｣
『深澤先輩…？』
深｢ごめん…｣
『＿＿っ！』
小さく謝られたと思った途端、私の視界はぐらりと揺れて目の前には深澤先輩の顔があった。
立ちかけていた体は床に落ち、しりもちをついた私に覆いかぶさってくる先輩。
後頭部に手が回ったと思ったら、私の唇は彼のそれによって塞がれていた。
『っ！？』
急なことに驚いて頭が回らなくなった。
慌てて肩を押し返しても敵うはずがなくて、どんどん息が出来なくなる。
呼吸がしたくて必死に口を開くと空気の代わりに入ってきたのは先輩の舌だった。
顔を引いて離れようにも後頭部に回っている手がそれを阻んで良しとせず、口の端からは唾液が溢れていく。
『んぅ、っ＿＿ふ、か…っ』
深｢っ、はぁ…っかあいい…｣
虚ろだと思っていた深澤先輩の目は今じゃもう熱がこもって胸が痛い。心臓がドクドクいってうるさい。
一旦離れた先輩は私の髪をよけて首元を眺めると、また小さく呟いた。
深｢噛ませて…｣
『え…』
噛ませて、と聞こえただけなのに背筋がぞわぞわするぐらいの危機感が走った。本能が“噛まれてはいけない”と叫んでいるようだった。
『深澤先輩！！』
深｢＿＿っ！｣
自分でも信じられないぐらい大きな声が出た。
うなじを噛まれるのは危険だということを思い出したから。それに、今の深澤先輩はいつもと違って正気には見えなかった。
深｢ご、め…、俺っ｣
『大丈夫です、落ち着いてくださいっ…』
我に返ったのか、深澤先輩は口元をおさえてすごく困った顔をした。
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紅彩(プロフ) - あやかさん» 楽しみにしていただけて本当に嬉しいです！学んでいると言っていただけると、丁寧に書いてよかったなと思えます(´∀｀*)出来るだけ毎日お届けできるように更新頑張りますね〜！ (2021年7月12日 23時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 今まで、オメガバースをあまり読んでこなかったのですがこの作品は主人公が皆にオメガバースについて教えてもらうシーンが多く、実際に読んでいる私もふむふむ...と一緒に学んでいます笑 今1番更新を楽しみにしている作品です！無理なさらず、頑張ってください！ (2021年7月12日 23時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年6月25日 19時
